ネット上で見る限り核武装論への支持は異様に高い。 核武装論を批判する人は、道徳的な感情で批判するか、その「非現実性」を論理的に説明しようとするかのいずれかである。しかし、いずれにしても無意味というか、全く逆効果でしかないという感じがする。まず反核を道徳的感情で説得しようとすれば、体制的に正当性をもつ思想である「非核三原則」を「無批判に上から押し付けられている」という反発を生む。「非現実性」を説く側は、というと実はこれはもっとまずい戦略である。核武装論者から、「そっちこそ現実がわかってない!」という、「現実」をめぐる神学論争に陥る危険性がある。事実、小林よしのりは非核論者の現実認識を全面的に批判をして、真正面から核武装の「現実性」を肯定していた。 では核武装論の何を批判すべきか。それは、核武装論者の論じている中身ではなく、彼らが多少なりとも前提にしている物の見方に照準を合わせて批判をする必要
日本人全員がコイン投げゲームに参加すると考えてみよう。ゲームを十分な回数繰り返すと、各人の持ち金はどうなっているだろうか。その答えは、「持ち金が少なかった人から多かった人に金が移動している」である。運任せ(確率1/2)の“公平”なゲームなのに、なぜ持ち金が多いほど有利かというと、金が多ければ少々負けが込んでもゲームを続けられるが、少ないと金が尽きてゲームオーバーになるからである。持ち金が少ない人から先に脱落していくということは、脱落者の当初の持ち金が、ゲームに残った人々に移動したことを意味している。個々の勝負は公平でも、ゲーム全体では持ち金の多寡が勝負を決めるのである。 ゲームをこのまま続ければ、一部の人に金が集中する一方で金が底をつく人が続出する“二極化”が進み、ゲームの活気が失われる。したがって、活気を維持するためには、儲かっている人から儲けの一部を回収し、脱落者に分配する「再分配メカ
個人投資家の半数は「年収700万円未満」 日証協調査 ・・・だそうです。 流行ですからね。小口で良ければ年収300万円未満でも株くらい買えますし、乗せられやすい人の中にはつい手を出してしまった人も少なくないのでしょう。ただ、年収700万円未満の個人投資家なら何人か知り合いがいますが、みんな言うことは一緒ですね。パチスロやる人や競馬やる人と、みんな言うことは一緒、「これが一番いい方法なんだ、儲かるのだ」と。もちろん損をしている人が多いのは認めるが、ちゃんと研究してやれば確実に儲かる、みんな口を揃えてそう言います。まあ、短期的に見れば儲かった時期もあるみたいですが。 日証協は富裕層以外にも株式投資が増えているとして、来年度末に期限が切れる証券投資の優遇税制を延長するよう政府に求めていく。 引用元に説明があるように、証券投資の優遇税制、本来は20%だったのが10%に引き下げられています。それを延
皆さん、ニラ茶を飲んでますか? 最近ではやや勢いも衰えがちですが、発汗作用があり冷えに効くニラ茶、美味しいニラ茶で冬場も安心です。 さて、今日はニラ茶を使って消費税の仕組みを勉強してみましょう。 まず、ニラ屋でニラを買ってきます。仕入れ価格¥105 ニラを焙じてニラ茶を作ります。そして販売、小売り価格は¥210 ニラ屋さんは販売したニラの価格の5%、¥5を消費税として納税します。 そして私が販売したニラ茶の価格の5%、¥10を消費税として納税します。 すると、納税額の合計は¥15になります。しかし、ニラ茶の最終販売価格は¥210、必要な課税額はこの5%である¥10だけでいいのではないか?そう考えることもできますね。 商品とお金が動くたびに、その都度課税するという考え方もあります。その場合、¥105で仕入れたときに¥5、¥210で販売されたときに¥10、合計で¥315とそれに相当する商品が動
1人あたりの富は日本が世界一 国連大学研究所の調査 国連の研究機関が5日発表した「世界の個人の富の状況」調査で、為替レートで計算した1人あたりでは米国や欧州、産油国も上回って日本が世界で最も豊かな国となる結果が出た。 日本が世界でもっとも豊かな国だそうです。 世界中の家計の富を合計すると125兆ドル。1人あたり2万500ドルとなった。国別に見ると日本は1人あたりの富が18万1000ドル(約2000万円)でトップ。米国の14万4000ドルなどを上回った。 「家計の富」というのが具体的に何を指すのか分かりかねるのですが、平成17年度の統計によりますと日本人世帯の貯蓄額の平均は1728万円となっております。これは非常に高いものといえるでしょう。 ところで読者の皆さん、あなたの世帯の貯蓄額はこの平均を上回っていますか? これを下回っている人の方が多いのではないでしょうか。統計上、この貯蓄平均を上回
若者たちの右傾化はけっして不可解なことではないと思う。極めて単純な話、日本が軍国化し、戦争が起き、たくさんの人が死ねば、日本は流動化する。多くの若者は、それを望んでいるように思う。 (中略) 我々が低賃金労働者として社会に放り出されてから、もう10年以上たった。それなのに社会は我々に何も救いの手を差し出さないどころか、GDPを押し下げるだの、やる気がないだのと、罵倒を続けている。平和が続けばこのような不平等が一生続くのだ。そうした閉塞状態を打破し、流動性を生み出してくれるかもしれない何か。その可能性のひとつが、戦争である。 識者たちは若者の右傾化を、「大いなるものと結びつきたい欲求」であり、現実逃避の表れであると結論づける。しかし、私たちが欲しているのは、そのような非現実的なものではない。私のような経済弱者は、窮状から脱し、社会的な地位を得て、家族を養い、一人前の人間としての尊厳を得られる
競争社会―――日本では新自由主義に基づく競争社会化が止まるところを知りません。政財界が一貫して競争社会を訴える一方、競争社会に批判的な人もいます。健全な競争が発展を生むと唱える人もいれば、競争の始まる前から有利不利が決まっているのに競争を強いるのは不公正と反論する人もいます。初めから勝ち負けが見えているのに競争も何もありませんよね。 先週、NHKがワーキングプアの特番を流していました。いくら働いても生活保護水準以下の収入しか得られない人たちです。彼らの仕事はきわめて賃金の低いもの、生活していくにはとうてい不足、不当です。どうしてそんな割に合わない仕事をしなくてはならないのでしょうか。実は競争社会などと言われながらも、競争の存在する領域とそうでない領域があります。その競争の存在しない領域の一つが労働市場、そこでは適者生存の競争原理は働きません。 もしそれが本当に競争社会なのであれば、より優れ
この所、お気に入りの立ち寄り先ブログ周辺で話題の人物がいる。 当該人物は、自ら本名(とご自身で自称するモノ)をネット上に公開してらっしゃるのだが、私は個人的に、本人が了承しているモノであっても、公人の固有名詞として浸透していない本名を自分の記事に書くのは抵抗があるので、ここでは件の人物をA氏とする。 A氏は、反米嫌日戦線「狼」さんのブログに若者の暴動に関するコメントをし、そこでgegengaさんとやりとりがあって、gegengaさんの記事にコメントをつけ、そのコメントに考えるところのあったらしいgegengaさんがコメントのレスを一本のエントリに仕上げていた。 しかし、私はそれに先だって、macskaさんのブログコメント欄にて当該人物の意見を読んでいて、多少の感想を持っていた(後述)。 A氏の主張はご本人のブログ記事によると福祉国家的なリベラルを志向し、ご本人が不安定な貧困層に属しているの
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