週刊誌を読む /皇室風刺の舞台批判の「新潮」 北海道新聞2006年12月6日夕刊 テロあおるような書き方 「週刊新潮」十二月七日号が大々的にぶち上げた「『陛下のガン』も笑いのネタにした 『皇室中傷』芝居」には驚いた。十一月十九日の「週刊金曜日」主催の集会で披露された パフォーマンスについて書いたものだが、私もこの集会には聴衆として参加していた。 芸人・石倉直樹さんの演じる「さる高貴な方々」は皇室をパロディー風にしたパフォー マンスで、初めて見る人はギョッとするかもしれないが、ライブの世界では有名だ。 皇族をおとしめるだけなら芸にはならないが、実際はあったかみも感じられる独特の 芸である。ただ皇室タブーの残る日本では、テレビではとても放送できないものだ。 「週刊新潮」はこれを「美智子皇后や君が代をおとしめる『不敬で下劣』なイベントに 観客は凍りついた」と表現しているのだが、会場の少なくとも大