東京新聞TOKYO Web 2009年8月11日 「首相、靖国参拝見送りへ 終戦記念日『政治から遠くに』」 麻生太郎首相は十日夜、終戦記念日の十五日に靖国神社を参拝するかについて「国家のために尊い命をささげた人たちを政争の具にするのは間違っている。政治やマスコミの騒ぎから遠くに置かれてしかるべきだ」と述べ、見送る意向を示唆した。官邸で記者団の質問に答えた。 (後略) 靖国神社(への首相の参拝)が政治から遠いところにはありえないこと*1−−そして「戦争とは政治の延長」というフレーズをこよなく愛する“現実主義者”の方々は戦没者の慰霊・追悼もまた「政治の延長」であることに諸手をあげて賛成してくれることと思うが−−をひとまずおくとしても、近年の日本において靖国神社からもっとも多くの政治的利得を得た人間とは小泉純一郎であり、そして郵政選挙で獲得した議席に支えられた麻生内閣もまたその政治的利得の余録に