宇宙飛行士のDon Pettit博士がこの度、国際宇宙ステーション内で蓋のないコップから紅茶を口にする様子を動画で披露している(本家/.、Physics Central記事)。 無重力下の宇宙では液体が浮遊してしまうため、これまで宇宙飛行士らは無重力空間において蓋のないコップで飲み物を口にすることはできず、水分を補給する際にはチューブを使用してきた。Pettit氏が動画で紹介しているコップは薄いプラスチックのシートの端をあわせてテープで留めたもの。確かに「蓋がない」という意味ではコップなのだが、一般にイメージするコップとはやや異なる。 コップ内の液体は、表面張力によって容器に張り付いた状態で、テープで留めた側をつたって上昇する仕組みとなっている。そのためテープ側に口をつければコップ内の飲み物を口にすることができる。当然、手を離したことによりコップが逆さになっても中の飲料が飛び出すこともない