コーヒーは近年になって、「避けるべき食品」のリストから「適度に取るべき食品」リストに移された。脳や心臓の健康から代謝の促進、がんの予防まで、さまざまなメリットをもたらすと考えられるためだ。そのコーヒーが特に心臓の健康に良いと考えられる具体的な根拠の一つが、特定された可能性がある。 ドイツ・デュッセルドルフのハインリッヒ・ハイネ大学(HHU)とIUF-Leibniz Research Institute for Environmental Medicineが行った研究で、カフェインが心臓細胞のエネルギー貯蔵やミトコンドリアに働きかけることなどで、心臓を保護していると見られることが分かった。研究結果は先ごろ、米オンライン科学誌プロス・バイオロジーに掲載された。 研究チームが着目したのは、細胞周期などに影響を及ぼすことが知られているタンパク質の「p27」だ。マウスを使った実験で、カフェインによっ