広島市が6日の平和記念式典で実施する平和記念公園(中区)の入場規制拡大で、市職員と元職員の有志5人でつくる会が1日、規制に反対する申し入れ書と署名を市民活動推進課に提出した。 申し入れ書では、式典会場を原爆ドームを含む公園全体に広げた上で、手荷物検査を実施して拡声器などの持ち込みを禁止する点を問題視。憲法に定める表現の自由や、「正当な理由がない限り公の施設の利用を拒んではならない」とする地方自治法に違反しているなどと主張している。 署名はインターネットで募った282人筆分。市役所を訪れた会のメンバーで元職員の福井利明さん(66)は「式典に利用しないドーム周辺を無理やり式典会場に組み込むのは市民の自由な利用を妨げる」と訴えた。 (2024年8月2日朝刊掲載)