Canon Fシリーズ最初のFX発売2年後の1966年、キヤノンTTL露出計内蔵一眼レフカメラの本命、Canon FTQLが発売されました。このFTQLは、後の開放測光形Canon FTbをはじめ、プロ用一眼レフカメラCanon F-1シリーズの基礎を築いたプラットホームと位置づけられるカメラです。 前年に発売されたCanon PELLIXは、キヤノン最初のTTL露出計内蔵一眼レフカメラであり、またミラー構造もユニークな固定ハーフミラーを用いるなど意欲的な設計を取り入れられましたが、このFTQLではCanon FXと同様一般的なクイックリターンミラー型のプラットホームにTTL露出計を組み合わせるという、他社同様のオーソドックスな形で組み上げられています。 しかし測光形式に関しては、PELLIX同様画面中央部12%領域を切り取った中央部分測光方式を採用しているところが、いかにもキヤノンのこだ