天に召されるまで、あと何回、こんな夜を駆け抜ければいいのだろう? 前から気になっていた店に行くことになった。軍装をした女の子が接客してくれる店。「その店、僕のことを大佐って呼んでくれるかな?」僕は思わず幼いころからの願望を口にしてしまう。今回の作戦を発案した同僚は「軍隊だからね、当然だろ。問題ないよ」と屈託のない笑顔で応えた。 ※大佐イメージ ミッションには綿密な準備が必要だ。僕は、仕事の合間に店のホームページを見つけ出した。無意味に素早いマウス操作で在籍している女の子のインフォメーションに到達。すかさず電光石火のクリック。モニターは何故か女の子全員の写真がシークレットになっている様子を映し出した。不安になって同僚の元に駆け寄った。しかし同僚は「ははは、当たり前じゃないか。軍隊だからね。軍事機密というやつだよ。本格的じゃないか。僕は俄然やる気になってきたよ」なんて言って笑い、僕の不安などま