指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ ソプラノ : インドラ・トーマス アルト : シャルロット・ヘルカント テノール : ロイ・コーネリアス・スミス バス : ジェームズ・ラザフォード 合唱:新国立劇場合唱団 【曲目】 ベートーヴェン/荘厳ミサ曲「ミサ・ソレムニス」 半年ぐらい楽しみにしていたスクロヴァチェフスキの演奏会に行く。曲目はベートーヴェンの《ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ曲)》で、後期ベートーヴェンの名曲のひとつにも関わらず、演奏機会があまりないため今回は見逃せなかった。「第9と並ぶ素晴らしい曲なのに、なぜ演奏されないのか」と公演前に偶然会った知人(高校のオーケストラの先輩)と話をしたけれども、初めて生演奏に触れて気がついたことがある。「この曲、めちゃくちゃ難しい……」と。第9もかなりの難曲であるのだが、《ミサ・ソレムニス》の方が2割増しで難しいのではないか。技術の限りを尽くし