三菱UFJ証券(東京都千代田区)の顧客情報流出事件で、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと丸の内署は30日、不正アクセス禁止法違反と窃盗の疑いで逮捕された同社の元部長代理、久保英明容疑者(44)=懲戒解雇=が、顧客情報を名簿業者に売却した理由について「消費者金融に約560万円の借金があり、顧客情報を売って返済にあてようとした」と供述していることを明らかにした。 同センターなどの調べによると、久保容疑者の借金のうち、約200万円はキャバクラ代、約100万円はその他の飲食代、残りの約260万円は消費者金融への利息だった。 同センターによると、久保容疑者は「仕事で大きなストレスがたまり、それを解消するために3年ほど前からキャバクラに通い始めた」と供述。久保容疑者のキャバクラ通いは当初、月1回ペースだったのが、今年に入ってからは週1〜2回に増加。一回に1万円程度使っていた。久保容疑者の小遣いは