運送業界と飲食業界にブラック企業が多いと聞かされて驚いている。どちらも僕が大学卒業以来勤めてきた業界だからだ。不思議なことに僕自身にブラックで働いていたという実感はない。僕がいた会社がたまたまいい会社だったのではなく、長時間労働や時間外などは普通だったし、学卒で運輸関係に勤めはじめたときはブラック企業、ブラック、という言葉は一般に浸透しておらず今のようなブラックに対する社会からの激しいバッシングもなかった。まだ若かった僕は、こんなもんだろと諦めつつ、実のところ、なんて言えばいいのかわからなかった。 言葉とは本当に大事で、自分の状況を端的にあらわせる言葉がないってのはマジで不幸だ。ブラックのひと言であらわせる2015年は幸せだ。 かといって新卒当時、仕事はホントに理不尽でキツく、それに対して辞めてく人はいたけれど文句を言う人は少なかったと思う。飲み屋で愚痴るくらいのもんだ。職場にはそれが普通