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ブックマーク / gnabikes.hatenablog.com (280)

  • 真夜中にドビュッシーを - sekibang 1.0

    ふだんほとんどフランスの作曲家によって書かれた音楽を聴くことはないのだけれど、ふとした瞬間に「ドビュッシーでも聴くか」となったとき(その瞬間は大抵、真夜中の、そして程よい具合にアルコールによって思考回路が鈍ってきたときに訪れる)のハマり具合と言ったら、ちょっと他のものとは比べようのない快感だ。音に酔う、という表現がまさに真っ当に思えるのだが、しかしながら、どうしてこの不協和音の連続のなかから快楽が生まれ出てくるのだろうか。アルトゥーロ・ベネディッティ・ミケランジェリの感動的なまでに精確な演奏は、緊張から解決へと向う和声の原則から逸脱した不健康な美を律することによって、より一層、美を鋭いものにしているようにも思われる。 一方でミケランジェリとは正反対に、自らの才能の赴くままに演奏をおこなっているとしか思えないサンソン・フランソワの演奏も捨てがたい。フランソワのドビュッシーを聴いていると「天才

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    Delete_All 2009/06/13
    フランソワ好き/ドビュッシーは休日の午後のイメージだなあ。
  • SONIC YOUTH/The Eternal - sekibang 1.0

    The Eternalposted with amazlet at 09.06.07Sonic Youth Matador (2009-06-06) 売り上げランキング: 131 Amazon.co.jp で詳細を見る 友人・知人のブログですでに絶賛の模様であるソニック・ユースの新譜を聴く。このところ、仕事が毎日22時過ぎまで続き、かなり心身共にくたびれていて「酒でも飲まないとやってられないよ!」と思いつつも、平日は次の日も仕事があるから飲めない……(余計にどんより)というサラリーマン・ライフを送っているのだが、そんなエヴリデイで心に溜まった業や穢れを一気に洗い流してくれるような傑作!!拝啓、ソニック・ユース様。一生ついていきます!!!と叫びたくなった。 一曲目からこんな感じである。若干曇ったテクスチュアのなかから腹にどっしりと打ち込まれるようなギター・ノイズが響いた瞬間、魂ががっつりと持

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    Delete_All 2009/06/07
    買ってきた。今から聴くのが楽しみ/僕は中学のときEVOLを聴いた瞬間からソニック・ユースに一生ついていくと決めました
  • 純真無垢なる戦士、怪人アスタカの個人的闘争(四) - sekibang 1.0

    M山K三郎が赤子時代の怪人アスタカについて語ること(二) しかしながら、生まれながらの構造主義者である怪人アスタカであっても、やはり赤子は赤子である。赤子は親の手によって育てられ、そして親は泣き叫ぶことでしか要求を伝えられないこの珍妙な生物を保護しなくてはいけない。いかに可愛い赤子であっても、そこには大いなる苦労が発生することだろう。このような営みは、地球上のあまねく動物において共通して見られることである。人によっては我が子可愛さのあまり、育児に伴う様々な苦労も喜びへと転じるそうであるが、果たして怪人アスタカはどうだっただろうか。彼もまた人並みに両親の手を煩わせ、困らせることもあったという。 赤子時代の怪人アスタカが特にその両親を困らせたのは、彼が母乳を一切飲もうとしなかったことであった。母、明日原早智子は当時、四五歳。周囲からは「あの歳で子どもを生むなどとは、ずいぶん思い切ったものだ」と

    純真無垢なる戦士、怪人アスタカの個人的闘争(四) - sekibang 1.0
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    Delete_All 2009/05/31
    「医者をよべぇ!! 」展開のはやさがケータイ小説級/キメキメで書いているとしか思えない!
  • 村上春樹『1Q84』 - sekibang 1.0

    1Q84(1)posted with amazlet at 09.05.30村上春樹 新潮社 売り上げランキング: 2 Amazon.co.jp で詳細を見る 1Q84(2)posted with amazlet at 09.05.30村上春樹 新潮社 売り上げランキング: 3 Amazon.co.jp で詳細を見る 久しぶりにコンテンポラリな日の作家の小説を。そしてこれが久しぶりに「小説を読むってこんなに楽しいものだったんだ!」という感覚を味あわせてくれる素晴らしいものだった(最後にそんな気分になったのは、なにを読んだときだろう)。購入したのは2日前のことで、それから暇さえあれば貪りつくように読まされてしまった。そういう引力をこの作品は有している。そして、村上春樹流の言葉で、その引力に捕らわれた様子を表現するならば「どこか別な場所へと連れて行ってくれる」ようなものである。 村上春樹が書

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    Delete_All 2009/05/30
    ハルキ最新作レビュー/文庫化されるまで読まないつもりだったけど、読まなきゃイカンと思いました。
  • 純真無垢なる戦士、怪人アスタカの個人的闘争(三) - sekibang 1.0

    M山K三郎が赤子時代の怪人アスタカについて語ること(一) 明日原財閥の未来を担う男子として生まれてきた赤子は、その父である二代目明日原総一郎によって「隆(たかし)」と名づけられた。この命名には理由がある。それを簡単に言ってしまうと、赤子が後々の活躍ぶりや才能の発露といった目覚しく活躍する様を用意には期待させない、ごく平凡な生まれ方をしたからである。夫婦には長らく子どもがいなかった。そのために総一郎は普通以上の期待をしていたのだ。私の子であるからには、膨らんだ母親の腹を突き破って生まれてくるような、そんな力強さが欲しい。だが、現実に生まれてきた赤子は……と言う風に。無論、無事に赤子が生まれてきたこと自体は喜ばしいことだった。これはなんとも複雑な気持ちであった。落胆と安堵、それから喜びが同時に彼の胸のなかで蠢くなかで、誕生の瞬間こそ平凡であったが、大きく育って欲しい、という願いを込めて、赤子に

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    Delete_All 2009/05/28
    なんだこりゃ、超笑った。
  • 旧前田公爵邸を訪ねた - sekibang 1.0

    いまさらですが、どうやら文章だけを書き連ねているブロガーよりも、写真が撮れて文章が書けるブロガーのほうが人気がでる、という事実に気がつきましたので、今後は私も嫌がらせのような長文をこれまでどおり書く一方で、写真を適当に載せようと思い立ち、日は駒場公園にいってきました。透き通る新緑がとても綺麗で良かったです。 ここには元々加賀百万石の領主であった前田利為公爵の邸宅だったそうで、公爵が住んでいたお屋敷が一般に無料で公開されています。公演の東門から入るとまず前田公爵邸和館がある。 なかはだだっ広い畳の間なんだけれど、細部の作り込みが良い感じです。あとものすごくスクエアなものを感じる空間の作りになっていて、足を踏み入れただけで背筋が伸びそうになります。 欄間。 ランプシェード。なんかかわいい。 しばらく歩くと洋館が見えてきます。カッコ良い! 中はかなり広くて、歩いていると自分がどこにいるか把握で

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    Delete_All 2009/05/24
    いい館だが、ガールの後姿が気になって夜も眠れません/これからも嫌がらせのような長文エントリーをミーと一緒にアップしていこうZE!
  • 純真無垢なる戦士、怪人アスタカの個人的闘争(二) - sekibang 1.0

    M山K三郎が怪人アスタカの出生について語ること 怪人アスタカが生を受けた、明日原家について詳しく知りたいのであれば近藤雅明著『たったひとりで千葉島を黙らせた男』をご覧になるのがよろしいだろう。そこでは怪人アスタカの父であり、先代の明日原財閥当主であった、二代目明日原総一郎が関東地獄地震後の混乱とその後の千葉島独立紛争でみせた活躍のほかに、明日原財閥が明治時代に大分県の畜産農家から財閥へと成長するまでの過程が詳細に述べられている。したがって、ここでは詳細を省かせていただきたい。そもそも前掲書は、何を隠そう私の変名によって書かれたものなのだ。同じ内容を二度繰返して書く苦痛について、読者の皆様方はご存知かどうかはわからないが、そのあたりの複雑な心情については察していただきたいものだ。 1983年1月28日、東京都内の病院で怪人アスタカは生まれた。明日原財閥の次代を継ぐものとして。星の周りは水瓶座

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    Delete_All 2009/05/23
    どう展開するんだろう、このサーガ。/楽しみだ…。/赤ん坊の怪人って
  • 純真無垢なる戦士、怪人アスタカの個人的闘争(一) - sekibang 1.0

    語り手であるM山K三郎が怪人アスタカについて語り始めること これから読者諸氏の前に語り伝えようとする男、怪人アスタカについてごく凡庸にデイヴィッド・カッパーフィールド式に語り始めることが果たして適切なことかどうかはわからない。しかし、今後私がどのように彼について語ろうとも、その語りが過去に起こった事実とその語りが一致することは起こり得ないのだから、何を言ってもはじまらないこともあり得る。 いきなり何を、とお思いの方がいるかもしれない。それらの疑問に答えるために、ジャン=リュック・ド・モンモンランシーの言葉を引用しておこう。第二期アナール学派の異端児とも言われるこの歴史家は、ルイ六世の偉業についてまとめた戦後のフランス歴史学界を代表する著作《純真無垢なる肥満王、ルイ六世の個人的戦争》の序文に以下の言葉を綴っている――「我々が事実として聞いたり、読んだりするものの多くは広い意味で言えば虚構に過

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    Delete_All 2009/05/20
    壮大なサーガがはじまるぅ!
  • 酔い(下) - sekibang 1.0

    http://d.hatena.ne.jp/Geheimagent/20090425/p1 http://d.hatena.ne.jp/Geheimagent/20090506/p3 「ラジオでも聴くかい?」 スジコの家まで後数分というところで、彼は助手席に座り、俯いたままでいる女に声をかける。返事はなかった。それでもスジコはあたかも、前に訊ねた言葉など無かったかのように、自分がラジオを聴きたかったからそうしたのだ、とでも言うように、FMのスイッチをオンにした。当は車内に立ち込めた緊張した雰囲気に、奮い立っていたテンションを削がれてしまうことを恐れてのことだった。FMの周波数を示す液晶ディスプレイが受信できる電波を探して、高速で動くのをスジコは視界の隅のほうで確認していた。この沈黙をかき消してくれるなら、なんでも良い、はやく音を、音を。そう願いながら。ディスプレイの数字が止って、チューナ

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    Delete_All 2009/05/16
    新百合ヶ丘ファミレス殺人事件って…/裸で本を読ませるってSOD的だよねー。
  • 文学フリマ終了しました! - sekibang 1.0

    第8回文学フリマが終了しました。何度もしつこく宣伝しましたとおり、私は、はてなダイアラーによる文芸同人サークル「UMA-SHIKA」の主宰としてイベントに参加し、ブースで『ウォッチメン』の話をしたり、会場近くのおすし屋さんで穴子丼をべてお店の大将と楽しい会話をしたりしました。その甲斐あってか、販売実績は95冊。初参加かつ、一冊1000円という少しお高めの値段設定にも関わらず、100部用意した創刊号はほぼ完売となりました。お買い上げいただいた皆様、当にありがとうございました。 実は、楽しい打ち上げも終えて帰宅する途中、急に肩の力が抜けたようになって、その瞬間に「果たして、今回作った当に売って良かったのだろうか……。個々の作品は素晴らしいと思ったけれど、それって作り手側の自己満足に過ぎなかったんじゃないだろうか……」と悶々とした不安に襲われてしまいました。こういった創作活動は当に、

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    Delete_All 2009/05/12
    お疲れ様~。完売してよかったZE!鮎川なおのオフィスものを差し入れした甲斐がありました~
  • お前ら、千円札の用意はできたか?文学フリマは明日だぜ! - sekibang 1.0

    かねてから告知を繰返してまいりました、文学フリマでの文芸同人誌『UMA-SHIKA』の販売がいよいよ明日となりました。今回の刊行につきましては、同人の方々からの多大なご協力をいただきました。改めて同人の方々に御礼申し上げます。実のところ、出来上がったは印刷所から直接会場に発送してあるので、まだ完成したモノを私も確認しておりません(だから明日は私もとても楽しみなのです)。預金通帳の残高をマイナスにしながらもを仕上げた歓びを同人の皆様、そしてご来場の皆様と分かち合いたい……! 文芸同人「UMA-SHIKA」の販売ブースはD-26!気になる創刊号のお値段は一冊1000円です。当日は、id:Delete_Allの顔にid:acidtankが根性焼きを入れるというパフォーマンスを予定しております。こちらもとても楽しみですね……。収録作品は以下です。 《小説》存在しない三つの故郷についてのメモワー

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    Delete_All 2009/05/10
    一冊も売れなかったら全裸になってシンゴーシンゴー!って叫びます/みなさん「UMA-SHIKA」をよろしく!
  • 酔い(中) - sekibang 1.0

    『酔い』(上) 藤沢駅北口のミスター・ドーナッツでスジコはアメリカン・コーヒーとフレンチ・クルーラー、それからオールド・ファッションを注文し、窓際の席に座って読みかけののページを開いた。交通量の多い道路に面しているせいか、いつも薄く汚れている窓ガラスから土曜の午前中の陽射しが零れ、数分もすればそれがスジコの左半身を徐々に温めていく。こうして日光を浴びていると、前日記憶を失うまで飲んだアルコールの残滓が体内から消えていくような気がするのだ。パーカーのフード越しに感じる陽の光が、懐かしい人の温もりのようにも感じられるなかで、スジコはアメリカン・コーヒーを何杯もおかわりし、ページをめくっていった。ドストエフスキーの『悪霊』のカバーをかけた江國香織の小説のページを――スジコは、江國香織などの若い女性に人気がある作品に触れることによって、女性の気持ちが分かり、なにかの拍子で女性と仲良くなれるのでは

    酔い(中) - sekibang 1.0
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    Delete_All 2009/05/06
    これ僕はよく言ってるんだけど>「クワトロ大尉専用機だよ」、スジコスミオって他人に思えないなあ。藤沢駅前のミスドは女子高生が多くて僕の読書スポットだったりするしなあ…。
  • インテリ高級ホストを審議する - sekibang 1.0

    実家でテレビを観ていたら、NHKの『新日曜美術館』の司会が姜尚中だったので驚いた。近年専門の政治学とはほとんど関係ない(としか思えない)ところで大ブレイクを果たし、紅白の審査員をつとめるなど姜先生の活躍の広がりには「やーねー!」のシュプレッヒコールを浴びせかけたい気分になるが、司会席に座る氏のなんだか不意そうな仕事ぶりには苦笑を禁じえないものである。しかし、ファンとして素直に考えてみれば、あの美声が毎週テレビで聞けることは喜ぶべき事態なのかもしれない。 姜尚中先生、亀山郁夫先生でインテリ高級ホスト3羽ガラス!(あと1羽未定)*1 さて、この発言である。今終わろうとしているゴールデン・ウィークのしめくくりに、ここで未定となっている「一羽」に相応しい知識人を審議する、という試みもまた一興であろう。まず、ayakomiyamotoさんが選ぶ、現在のラインナップを確認しておこう。 (写真左から、

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    Delete_All 2009/05/06
    ウチの母が姜尚中がTVに出てくるたびにキャーキャーうるさいのを見ていると姜尚中=インテリ高級ホスト説は否定できないYO!/ちなみに僕は縁なし眼鏡です。
  • ザック・スナイダー監督作品『ウォッチメン』 - sekibang 1.0

    Watchmenposted with amazlet at 09.05.02Original Soundtrack Reprise/Warner Sunset (2009-03-03) 売り上げランキング: 9361 Amazon.co.jp で詳細を見る 完全に出遅れてしまったが、周囲の友人の評判が良かったので観に行く。新宿バルト9のミッドナイト上映。この劇場には初めて行ったけれど、こういう売り方の映画館もありなの……?という感じでハードコアな映画ファンの方からすこぶる評判が悪いのもさもありなん、と言った様子。 しかし、それとは関係なしに映画は最高に素晴らしく、いたく感激した。まず冒頭でボブ・ディランが爆音……っていう時点で持ってかれ、ガチガチにキマりまくった映像美に痺れ(アメコミというよりバンド・デシネが動いているようなイメージ)、ストーリーに酔った。ひょっとしたら昨年の『ダークナイ

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    Delete_All 2009/05/06
    面白そうだけど結局、DVD待ちになりそうだ…/原作との相違点とかあるのかなー(コミック名作でした)
  • クリント・イーストウッド監督作品『グラン・トリノ』 - sekibang 1.0

    グラン・トリノ (クリント・イーストウッド 監督・主演) [DVD]posted with amazlet at 09.04.29 Amazon.co.jp で詳細を見る 一年にイーストウッドの新作が二も観れてしまうなんて、なんて幸福な年なんだ、2009年は……という感じで楽しみにしていた新作映画。熱心な映画ファン、というわけではないけれど、こうしてリアルタイムに「公開が待ち遠しい……!」という作品があることは幸福で、生きるって楽しいな、とマジで思う。観る前から「どうせ泣いちゃうのだろうな」と思っていたが、観終わった後にトイレに入って鏡を観たら、目が真っ赤。素晴らしい、というか感慨深すぎて「しばらく音楽とかとかインプットしなくても良いや……」という感じで打ちのめされる。イーストウッド作品に触れる度、毎回どよんとした重い気持ちに打ちのめされるのだが、それとはまた別種の打ちのめされかただ。

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    Delete_All 2009/04/29
    なんてカッコEんだ>ワンフレーズだけのイーストウッド
  • PRINCE/LotusFlow3r - sekibang 1.0

    LotusFlow3rposted with amazlet at 09.04.27Prince NPG (2009-04-07) 売り上げランキング: 29 Amazon.co.jp で詳細を見る プリンスの新譜。00年代後半に入ってからほぼ毎年猛烈にクオリティが高いアルバムを発表している殿下であるが、今回は3枚組(うち1枚はプリンスがプロデュースしたBria Valenteという女性アーティストのアルバム)というキチガイ染みたボリューム。この枚数だと「アウトテイク集なんじゃねーの?」と不安になったが、それはまったくの杞憂で前作『Planet Earth』以上にギター弾きまくりで、異様にブルース色、ジャズ・ファンク色が濃い一方で、バラード曲もすごく良い曲が揃っている1枚目、時代錯誤感溢れるディスコ・チューンがある意味で時代の先を行き過ぎている2枚目、という激アツなアルバムなのだった。ジャ

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    Delete_All 2009/04/27
    新しい音楽を追っかけなくなって久しいけどプリンスだけは別格だなあ/「プラネットアース」よりもこちらのほうが好みかも(まだ一回しか聴いてない)。女性シンガーの奴はまだ聴いていないけどどうなのかな…
  • 酔い(上) - sekibang 1.0

    雨がコンクリートを打つような音でハッとなり、スジコスミオは意識を取り戻す。雨だと思われたのはシャワーから出る水が風呂場の床に吐き出される音で、スジコスミオは自宅の風呂場の椅子に座り、自分がTシャツを着たままシャワーを浴びていることに気がついた。だがなぜか下半身には何も身につけていない――スジコの自由の状態になった下半身にある、異性と契りを交わすための器官は硬く、強く奮い立っていた。まず、スジコはその奮い立つ様子に驚いた。なぜなら彼の股間に備わった、今では肉の串のようになっているそのシロモノは、ここ一年半ほどのあいだずっと“眠った”ままの状態で、小用を足す以外の用途に使えない柔らかな肉の塊に過ぎなかったからだ。ある身体器官としては不全であるとしかいえないその状態に陥った原因をスジコは精神的な理由だ、と人に説明していたが、説明の聞き手からすれば明らかに酒の飲みすぎだった――スジコよりも一回り年

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    Delete_All 2009/04/25
    最高に最低だZE!/こんな人いるのかなあ…>スジコスミオ
  • アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ『すべては消えゆく』 - sekibang 1.0

    すべては消えゆく (白水uブックス―海外小説の誘惑)posted with amazlet at 09.04.23アンドレ・ピエール ド・マンディアルグ 白水社 売り上げランキング: 303875 Amazon.co.jp で詳細を見る (ブログに記録しているところによれば)およそ一ヶ月半ぶりに小説を読む。しばらく小説に遠ざかっていたのは「小説ばかり読んでいるとバカになる」と思っているからなのだが、久しぶりに読んだら「やっぱり、小説って面白いよなぁ……バカで良いよ、もう……」などと思ってしまう。それは一重にマンディアルグの筆力によるものであろうが。そう、マンディアルグである。フランスの幻想小説の大家の最後の長編を読んだのだ。これは、三島とダンテとジョイスをごちゃまぜにして、それをものすごく込み入っていながらも美しい文章で書き下ろし、かつ、官能小説すれすれのエロティックな描写を挿入したという

    アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ『すべては消えゆく』 - sekibang 1.0
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    Delete_All 2009/04/23
    面白そう>「妄想アクセル全開さ加減が最高」/みなさーん、僕の知らないところで僕の小説が書かれてましたYO!
  • ブライアン・フェイガン『古代文明と気候大変動――人類の運命を変えた二万年史』 - sekibang 1.0

    古代文明と気候大変動―人類の運命を変えた二万年史 (河出文庫)posted with amazlet at 09.04.21ブライアン フェイガン 河出書房新社 売り上げランキング: 5287 Amazon.co.jp で詳細を見る 考古学などに対して特段興味があったわけではないのだが、河出文庫に収録されている科学史のには面白いが多いので読んでみることにした。副題に「人類の運命を変えた二万年史」とあるように、人類誕生(書で最初に主役になる人類はクロマニョン人)から西暦1200年ぐらいまでの歴史と気候の関係を壮大な密度と濃い情報量で駆け抜けるとても面白いで、これまで私には「気候が歴史を変えてしまう」というこの歴史観の根幹を成している観点を持たなかったので一層興味深く読めた。経済でも、思想でも、英雄でもないものが歴史を変える、というよりも、気候が経済や思想や英雄を変えてしまう、とい

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  • AGU RA TEMPEL/太陽寺院と日章旗 - sekibang 1.0

    タイトルにとくに意味はない。

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    Delete_All 2009/04/22
    初期エイフェックス(ポリゴン・ウインドウ)のような感じがしないでもない。