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ブックマーク / k-houmu-sensi2005.hatenablog.com (8)

  • 「損害」という言葉の意味。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    まもなく公表されることが予定されている、原子力損害賠償紛争審査会の「第二次指針」。 これまでの議論経過を見る限りでは、想定された方針から大きく外れることなく、淡々と指針策定に向けて歩みが進められている、という印象を受ける。 JCO事故の際の指針でも認められた「風評損害」は、今回も賠償の対象となることがほぼ確実な状況で、おそらく第二次指針で、確実に認められる“最低限のライン”が示されることだろう。 また、審査会の議論が始まった当初から、ある種の“目玉”として打ち出されていた「精神的損害」に対する損害賠償も、「第一次指針」で既に原子力事業者に対して請求可能な損害項目に入る旨が明記されており*1、具体的な算定方法(あるいは一律定額化のスタンス)も、随時指針の中で示されていくはずだ*2。 もっとも、「風評損害が賠償される」、「精神的損害が賠償される」といっても、その中身が世の一般の人々が考えている

    「損害」という言葉の意味。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
    Desperado
    Desperado 2011/05/30
  • 臓器移植法「A案」解釈の不思議 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    ご存じのとおり、「臓器の移植に関する法律」(臓器移植法)の改正案4案のうち「A案」と称される法案が、先週衆議院で可決された。 週末の報道系番組などでは、軒並みこの問題が紹介されていて、中にはA案があたかも「脳死を人の死と定義した」かのような前提で議論していた番組もあったし、衆院で可決された翌日の新聞紙面にも、 「問題は脳死を定義している現行法の条文で「臓器提供に限定する」との趣旨の文言を削除した点だ。衆院の審議では、「社会的合意がない中、法律で脳死を一律に人の死と規定することになる」と反発も出た。法案提出者は「脳死を人の死とするのは臓器移植に限定される」と説明したが、参院でも議論が紛糾する可能性がある。」 (日経済新聞2009年6月19日付朝刊・第3面) という記事が載っていたりした。 前にも書いたかもしれないが、筆者自身は、「臓器提供意思表示カード」の「3」のところに明確に丸を付けてい

    臓器移植法「A案」解釈の不思議 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
    Desperado
    Desperado 2009/07/03
    刑法は果たして一般法なの?ていう疑問はあるのですが、「死体」の解釈に影響を与えるからというよりも、文言上は脳死を一律に人の死にしてしまうことになることを危惧しているような気もします。
  • 知財高裁人事異動 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    11日付けの日経新聞記事によると、5月23日付で、篠原勝美・現知財高裁所長が福岡高裁長官に就任(北山元章・福岡高裁長官の退官に伴うもの)。 「篠原氏の後任の知財高裁所長には塚原朋一・知財高裁部総括判事を充てる」 ということである。 平成17年の立ち上げ時からずっと対外的な“顔”として知財高裁をPRしてこられた篠原所長の交替それ自体が、一つのエポックメイキングな出来事なのであるが、第2代の所長に「塚原コート」の部総括(笑)が就任されるとは・・・。 知財高裁の新たな方向性を予感させる出来事として、余計に興味深さを増す中身になっているといえるだろう*1。 なお、新たな知財高裁部総括判事としては、田中信義・長野地裁所長が就任予定とのこと*2。 *1:これで審決取消訴訟におけるいわゆる「第4部方式」もデフォルトになっていくのだろうか・・・? *2:以前東京高裁の知財担当部の陪席、その後、東京地裁の建

    知財高裁人事異動 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
    Desperado
    Desperado 2007/05/12
    (人名)コートでマジで言うのかな
  • 大手法律事務所の「利益相反」と弱小企業の嘆き - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    日経新聞のコラム「法務インサイド」に、法律事務所の大型化に伴う利益相反リスクを回避するために悪戦苦闘する、各事務所の苦労の様子が描かれている(2007年3月19日付け朝刊)。 四大クラスの巨大事務所になれば、同じ事務所に所属していても日頃滅多に顔を合わさない、なんてことはよくある話と聞くから、中でファイアーウォール(チャイニーズウォール)*1さえしっかり立てておけばよいのではないか、と思ったりもするのであるが、やはり実際に大きな争いごとになればそうもいかないのだろう。 実際に利益相反状況が生じたとき、法務弱小企業で日頃から大して業界にお金を落としていない筆者のような会社は、真っ先に「敵前逃亡」される可能性が高いわけで、それゆえ日頃から組織的に事務所をあれこれと開拓しておかねばならないはずなのだが、どうもうまく行っていない。 うちに限らず、日の保守的な風土で育った経営者の皆さんは、一度うま

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    Desperado
    Desperado 2007/03/20
  • 予想通りだが後味の悪さが残る「実刑」判決 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    16日に東京地裁で行われたライブドア事件の判決公判。 既にあちこちで取り上げられているとおり、東京地裁(小坂敏幸裁判長)は求刑懲役4年に対して懲役2年6月の実刑判決を言い渡した。 エスタブリッシュなオジさん連中にウケのよい記事を書くことしか頭にない日経新聞の紙面では、 「市場への背信に厳罰」(1面、坂口祐一編集委員コラム) 「野心の錬金術断罪」(社会面) 「株主欺き利益追求」(社会面) 「憮然・・・視線うつろ」(社会面) 「実刑判決「当然」の声」(社会面) (以上、2007年3月16日付け夕刊) 「市場を生かす規律 確立を」(末村篤特別編集委員コラム) 「実刑判決だけでは量れぬ堀江被告の「罪」」(社説) 「「異端児」断罪3つの背景 情報開示無視 倫理観の欠如 粉飾、手口巧み」(第3面) と容赦ない見出しが躍る・・・。 昨年1月の強制捜査・堀江被告の逮捕以降、ブログでも何度となくこの事件

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    Desperado
    Desperado 2007/03/18
  • 柳沢厚労相(笑) - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    もはや何を言っても「失言」にされてしまうのだから、気の毒というほかない。 「柳沢厚生労働相は6日の閣議後の記者会見で、参院の自民党議員から辞任要求が出ていることに対し「与えられた任務に、私の持つ力のすべてをあげて取り組んでいきたい」として、改めて辞任を否定した。さらに、今後の少子化対策への取り組みについて「若い人たちは、結婚したい、子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいる。若者の健全な希望にフィットした政策を出していくことが大事」と述べた。」 (http://www.asahi.com/politics/update/0206/005.html) 発言の引用は一応まともなのに、この記事の見出しに 「「結婚・子供2人 極めて健全」 柳沢厚労相が発言 と付けてしまう。 これぞ朝日クオリティ(爆)。 もちろん、個人的には、相手もいないのに「○○歳で結婚したい」とか、「将来子どもは○人

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    Desperado 2007/02/07
    政治家としてどうかっていうのは別として、国民ってのは言葉尻を捉えて批判するものでしょう。企業法務戦士さんみたいいにリテラシーが高い人ばっかじゃない。
  • 「ホワイトカラー・エグゼンプション」をめぐる誤解 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    労政審の労働条件分科会が、 ついに雇用ルール改革の最終報告をまとめた。 明記されたのは、 「一定の条件を満たすホワイトカラーの会社員を労働時間規制の対象外とする制度の創設」 及び 「残業代の割増率引き上げ」 一方、今回も見送られたのは「解雇の金銭解決制度」*1、 といった感じで一般的には報道されているようだ。 残念なことに、この報告を受けて早速、 危機感を煽るメディアのネガティブキャンペーンが始まりつつある。 ニュースを見ても、不敵な笑みを浮かべる経営側委員と、 「これは労働者の命にかかわる問題です」と真顔で力説する 労働側委員の、極めて対照的な姿が描かれており、 年が明ければ、制度改革反対の大合唱が巻き起こるのは必至だろう。 某野党の幹事長(元党首)などは、 「ホワイトカラー・エグゼンプションという言葉自体が分かりにくい。残業代不払い法案といえば分かりやすい」*2 などといちゃもんを付け

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    Desperado
    Desperado 2006/12/29
  • 未履修の何が悪いの? - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    最近巷を賑わせている履修漏れ問題。 今朝の朝刊には都内私立高校の調査結果も掲載されていて、 ドキドキしながら読んでみたが、 母校の名前は、残念ながら(笑)掲載されていなかった。 筆者のいた高校では、社会も理科も高1の時は全科目必修で、 高2から一定の選択が可能になる、という仕組みだったのだが、 自分の場合、社会は日史・世界史選択、理科は物理・化学選択。 当時から一番ハードといわれる組み合わせで、 「労多くして利薄い」「無謀」と言われまくった記憶があるが*1、 自分の場合、理科の方はともかく*2、 社会に関しては世界史、それも近現代史に興味をもったがゆえに、 政治思想史やりたい→法学部 となったのが実態だから、 科目選択としては決して間違っていなかったと思うし、 別に政治学系の学科でなくても、 社会科学系の学部学科を目指す者が、 世界史もロクにやらずに大学に入ろうというのは、 あまりにおこ

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    Desperado
    Desperado 2006/11/02
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