大気分子が発光する「大気光」は、大気を持つ様々な惑星で観測されています。その中でもこれまで観測されていなかったものの1つとして、火星の夜側での可視光線領域の大気光があります。 リエージュ大学のJ.-C. Gérard氏などの研究チームは、ESA(欧州宇宙機関)とロスコスモスの火星探査機「TGO(トレース・ガス・オービター)」の観測データから、夜側では初めて可視光線領域の大気光を観測することに成功しました。大気光は酸素原子(原子状酸素)が酸素分子(O2)へと結合することによって放たれる緑色の光であり、場所によっては夜間に視認可能なほど明るいことが分かりました。 【▲図1: 今回観測された火星の大気光を地上から見た時の想像図。条件が良ければ、夜空が緑色に見えるほど明るいと推定されています(Credit: NASA, JPL-Caltech, Cornell University & Arizo
(CNN) 火星の塵(ちり)がつむじ風に巻き上げられ、太古の湖の地を探査する米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「パーサビアランス」の上空を吹き抜けた。探査車は搭載のマイクを使ってこの火星の塵旋風(じんせんぷう)の音を初めて収録した。 塵旋風は火星の気象パターンの一部で、頻繁に発生する。これまでに画像や気象データは収集され、塵の測定が行われて、NASAの火星探査機「インサイト」は塵旋風が発生させた地震信号や磁気信号も記録していた。しかし今回収録されるまで、音声のみが欠けていた。 2021年2月に火星に着陸したパーサビアランスは、火星に初めてマイクを持ち込んだ。 同年9月27日、塵旋風が真上を通過した時に、たまたまマイクのスイッチが入っていたことから音声が収録できた。この研究は13日の科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表された。 フランス・トゥールーズ大学の研究者によると、マイクがと
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