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ブックマーク / news.mynavi.jp (99)

  • 「96光年先の恒星系から届いた信号」、起源は地球? - 露科学アカデミー発表

    ロシアにある電波望遠鏡「RATAN-600」が昨年5月に、太陽系から96光年離れた恒星系から送られた可能性のある電波信号を受信したという出来事について、RATAN-600を運用するロシア科学アカデミーは8月30日、この信号の正体が、地球で発生した雑音であった可能性が高いと発表した。 この信号は2015年5月15日に、ロシア連邦にあるRATAN-600が捉えたもので、発信元はヘラクレス座を形作る恒星のひとつで、地球から約94光年離れたところにある「HD 164595」系と考えられた。HD 164595は太陽に近い大きさの恒星で、現時点でひとつの惑星があることのみわかっている。 その後、1年以上にわたってこの事実が公になることはなかったが、今年8月27日に研究者のPaul Gilster氏が自身のWebサイト「Centauri Dreams」において、イタリア人の研究者から届いたプレゼンテーシ

    「96光年先の恒星系から届いた信号」、起源は地球? - 露科学アカデミー発表
  • 宇宙人のメッセージ? - 太陽系から94光年離れた恒星系より"強い信号"を受信

    ロシアにある電波望遠鏡が昨年、太陽系から94光年先の恒星系で発信された可能性のある、「強い電波信号」を受信したことがこのほど明らかとなり、科学者らの注目を集めている。地球外文明からのメッセージである可能性がないわけではないものの、まだ確認されたわけではなく、また地球上からの電波干渉などによるものである可能性も高く、今の段階では注意深く見守るべきだとしている。 この信号は2015年5月15日、ロシアのカラチャイ・チェルケス共和国ゼレンチュクスカヤにある、ロシア科学アカデミーの電波望遠鏡「RATAN-600」が捉えたもので、送信元は地球から約94光年離れた、ヘラクレス座を形作る恒星のひとつ「HD 164595」と考えられるという。HD 164595は太陽に近い大きさの恒星で、現時点でひとつの惑星があることのみわかっている。 このニュースは、深宇宙探査の研究者であるPaul Gilster氏が8

    宇宙人のメッセージ? - 太陽系から94光年離れた恒星系より"強い信号"を受信
  • X線天文衛星「ひとみ」の事故調査、設計段階からのリスク軽視が問題に

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5月24日、文部科学省・宇宙開発利用部会の第三者委員会において、X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)の事故について、詳細な報告を行った。JAXAは設計段階まで遡り、事故の要因を分析。そこで見えてきたのは、安全性や信頼性に対する意識の低さだ。ひとみ1機だけの問題ではなく、組織の体質まで問われそうだ。 この第三者委員会は、JAXAがまとめた要因分析を技術的観点から検証するため設置されたもの。初開催となる今回は、異常が発生したメカニズムの要因分析について議論され、対策や改善事項については次回の議題となる予定だ。 2重のミスが衛星の致命傷に 前回のレポートの時点で、事故のメカニズムについてはほぼ明らかになっていたが、今回JAXAは、全87ページからなる詳細な調査報告書を提出。何が起きていたのか、より詳しい状況が見えてきた。今回明らかになった点について、まずはま

    X線天文衛星「ひとみ」の事故調査、設計段階からのリスク軽視が問題に
    Ditty
    Ditty 2016/05/26
  • ロケットは東方から - ロシアの新たなる宇宙港「ヴァストーチュヌィ」

    ロシア国営宇宙開発企業ロスコスモス(旧ロシア連邦宇宙庁)は4月28日5時1分(モスクワ時間)、ロシア連邦の極東部・アムール州に新たに建設した「ヴァストーチュヌィ宇宙基地」から、初めてとなるロケット打ち上げを実施した。ロケットは順調に飛行し、搭載していた衛星をすべて軌道に投入。打ち上げ成功をもって、新宇宙基地の門出を祝した。 これまでロシアのロケット打ち上げは主に、カザフスタンから租借している「バイカヌール宇宙基地」と、ロシア北西部にある「プリセーツク宇宙基地」から行われていた。このうちバイカヌールは、毎年多数の宇宙船や人工衛星を打ち上げ、ロシアの宇宙開発における中心地としての役割を担っているが、カザフスタン国内にあることで、ロシアは毎年100億円を超える租借料を支払わなければならず、金銭や安全保障の点から、長年頭痛の種でもあった。 しかしヴァストーチュヌィ宇宙基地が完成することで、ロシア

    ロケットは東方から - ロシアの新たなる宇宙港「ヴァストーチュヌィ」
  • 運用断念のX線天文衛星「ひとみ」、事故の背景には何があったのか

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月28日、通信が途絶えていたX線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)の運用を断念し、今後は事故の原因究明に専念していくことを明らかにした。これまで、復旧に向けた運用を行ってきたが、詳細な解析の結果、機能回復が期待できない状態であることがわかったため。 ひとみに起こった今回の事故については、過去記事で経緯を詳しくまとめてあるので、そちらも参照していただきたい。 【レポート】X線天文衛星「ひとみ」に何が起きたのか、ここまでの現状をまとめる 太陽電池パドルはすべて喪失か ひとみは姿勢制御系に異常が発生し、3月26日に通信が途絶えた。そのまま復旧できない状態が続けば、いずれは運用を断念せざるを得ないわけだが、わずか1カ月でその決断を下したのは、それだけ、今回の解析結果の確度が高いということだろう。 前回の記者会見(4月15日)からのアップデートは大きく2つある。

    運用断念のX線天文衛星「ひとみ」、事故の背景には何があったのか
    Ditty
    Ditty 2016/05/03
  • X線天文衛星「ひとみ」の異常回転について、JAXAが推測シナリオを公表

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月15日、通信が途絶したままのX線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)について記者会見を開催、原因究明の作業状況を報告した。すでに、姿勢制御系に異常が発生したらしいということは分かっていたが、解析を続けた結果、より詳しいメカニズムが明らかになってきた。 地上からの光学観測により、ひとみは高速に回転している可能性が高いことが分かっている。前回の記者会見で、JAXAは「姿勢制御系に異常が発生して高速に回転し、その結果衛星の一部が壊れて分離した可能性が高い」としていたが、今回の解析結果は、それを裏付けるものだ。姿勢制御系が原因である可能性がより高くなってきた。 今回JAXAは、衛星の姿勢異常から物体の分離までを矛盾なく説明できる。有力なメカニズムを推定することができたという。推測と事実が混じってしまうが、以下、順を追って説明しよう。 (1)3月26日の3時1分

    X線天文衛星「ひとみ」の異常回転について、JAXAが推測シナリオを公表
    Ditty
    Ditty 2016/04/16
  • 火星探査機「エクソマーズ2016」危機一髪? - ロケット分解、破片が襲う

    3月14日に打ち上げに成功した欧州とロシアの火星探査機「エクソマーズ2016」(関連記事:欧露の火星探査機「エクソマーズ2016」打ち上げ成功 - 火星の生命探る旅へ)。しかしその成功が、実は危機一髪だった可能性がもちあがった。探査機を打ち上げたロケットが何らかの原因で分解し、その破片が探査機を襲ったのではないかと見られているのである。 今のところエクソマーズ2016に問題は見られず、順調に航行を続けているが、心配の種がすべて消えたわけではない。 ブリースM 「エクソマーズ2016」は3月14日に、カザフスタン共和国にあるバイカヌール宇宙基地から「プラトーンM」ロケットで打ち上げられた。ロケットは順調に飛行し、打ち上げから約12分後に、ロケットの第3段から「ブリースM」上段が分離された。 ブリースMはプラトーンMロケットにとって第4段にあたる部分で、長時間宇宙で活動でき、また複数回に分けた

    火星探査機「エクソマーズ2016」危機一髪? - ロケット分解、破片が襲う
  • X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)に異常発生、通信ができない状態に

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月27日、緊急で記者会見を開催し、X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)にトラブルが発生したことを明らかにした。ひとみは2月17日に打ち上げたばかりで、現在、初期運用中だった。前日(26日)の運用開始時(16時40分)から電波を正常に受信できない状態が続いており、衛星の状態を確認できないという。 JAXAの発表によれば、ひとみと最後に通信できたのは、同日(26日)の9時52分。この約7時間の間に何かが起こったとみられるが、テレメトリを受信できないため、調べる手段はかなり限定的。何が起こったのか、現時点で特定することは難しい。 ただ、通信途絶後に、最後の運用データを解析したところ、衛星の姿勢に異常が発生した可能性が高いことが分かった。確認できた衛星の状態は、「太陽電池パドルの発生電力が想定よりも低い」「構体内の温度分布が通常と異なる」「太陽捕捉を示す信号

    X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)に異常発生、通信ができない状態に
    Ditty
    Ditty 2016/03/28
  • 【連載】宇宙開発秘録 - 夢敗れたロケットや衛星たち

    H3ロケット3号機現地取材 第4回 H3ロケットは2機連続成功、「まぐれでないことを証明できた」 2024/07/02 19:27 連載

    【連載】宇宙開発秘録 - 夢敗れたロケットや衛星たち
  • ロシア宇宙開発、起死回生なるか - 新型補給船「プラグリェースMS」初飛行

    40年近くもの間、「プラグリェース」と名付けられたロシアの無人補給船は、「サリュート」や「ミール」、そして国際宇宙ステーションといった宇宙ステーションに向けて、「宇宙の定期便」として運用に必要不可欠な補給物資を送り届けてきた。 プラグリェースは有人宇宙船「サユース」をもとに開発され、サユースが改良されると共に、プラグリェースも改良を、あるいはその逆もまた然りと、両者は常に一心同体となって、宇宙開発の歴史を歩み続けてきた。 そして12月21日、最新の、そしておそらく最後となる改良が施された「プラグリェースMS」が宇宙に飛び立った。プラグリェースMSとはどんな補給船なのか、従来のプラグリェース補給船から何が変わったのか。そして、その先にどんな意味があるのかについて見ていきたい。

    ロシア宇宙開発、起死回生なるか - 新型補給船「プラグリェースMS」初飛行
    Ditty
    Ditty 2015/12/26
  • 【連載】地球最後の秘境・深海はどんな世界? - しんかい6500パイロットに聞いてみた

    2015年10月10日から、「しんかい6500」の女性パイロットを女優の有村架純さんが演じる連続ドラマW「海に降る」(WOWOW)が始まる。「しんかい6500」と言えばJAMSTEC(海洋研究開発機構)の有人潜水調査船で水深6500mまで3人を乗せて潜ることが可能。ドラマにはそんなJAMSTECが全面協力、物のパイロットが専門用語や、機器の操作を指導したそうだ。そんなパイロットに、深海の魅力について語ってもらった。

    【連載】地球最後の秘境・深海はどんな世界? - しんかい6500パイロットに聞いてみた
  • 地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 超深海をめざす「しんかい12000」(1) 「世界一」を取り戻す

    「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - しんかい6500パイロットに聞いてみた」はコチラ 「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 日人映像監督初! 山氏の深海体験」はコチラ 宇宙へ頻繁にアクセスできる時代になったが、足元には未開拓の未知の世界が広がっている。水深6000m以下の「超深海」は、光が届かず水圧1000気圧を超える過酷な世界。だが2015年、水深1万mを超える世界最深部のマリアナ海溝に、独自の生命圏が広がっていることをJAMSTECの研究者らが世界で初めて明らかにした。いったいどんな生命が? なぜ? 興味は尽きない。この超深海ゾーンを徹底的に探査しようという日の有人潜水調査船構想がある。その名は「しんかい12000」。約10年後の実現を目指すこの計画は、生命や惑星地球に関する知見を大きく塗り替えるはずだ。磯崎芳男JAMSTEC海洋工学センター長に、背景から未来までじっく

    地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 超深海をめざす「しんかい12000」(1) 「世界一」を取り戻す
    Ditty
    Ditty 2015/12/05
  • 千葉工大、天体重爆撃が金星を乾燥させたと発表- 地球との差を生んだ要因か

    千葉工業大学は9月7日、金星の表層が極度に乾燥している理由について、天体衝突が初期金星の水分を取り除いたとする新説を発表した。 同成果は同大学惑星探査研究センターの黒澤耕介 研究員によるもので、欧州科学雑誌「Earth and Planetary Science Letters」電子版に掲載された。 金星は地球とほぼ同じ質量であり、太陽からの距離も近いため、形成期の金星表層には地球の海水と同程度の水が存在していたと考えられている。しかし、現在の金星表層には地球の海水量の10万分の1しか水分が存在していない。金星表層の水の行方は、地球と金星がいかにして作り分けられたか、表層に液体の水を持つハビタブルプラネットがどのように作られるのかといった問題に直結する課題の1つとされている。 これまでの研究から、太陽に近い金星では海が蒸発し、水蒸気の大気が形成されていたとされる。この水蒸気は若い太陽からの

    千葉工大、天体重爆撃が金星を乾燥させたと発表- 地球との差を生んだ要因か
    Ditty
    Ditty 2015/09/08
    '初期地球にも金星と同程度の天体重爆撃があったと推定されるが、地球は太陽からの距離が金星よりもわずかに遠いため、水蒸気大気が凝縮して海洋を作り、紫外線による光化学分解を免れた'
  • 翼なき翼、宇宙を飛ぶ - 欧州の再使用型宇宙往還実験機「IXV」(1) 初めて宇宙を飛んだリフティング・ボディ機

    2015年2月11日、欧州宇宙機関(ESA)は、再使用型宇宙往還実験機「IXV」の飛行試験に成功した。IXVは「リフティング・ボディ」と呼ばれる、胴体そのものが翼のような役目を果たす形をしており、未来の欧州のロケットや宇宙機の開発にとって重要なデータを集めた。 IXVの飛行時間はわずか100分ほどであったが、欧州の宇宙開発の未来にとっても、そしてリフティング・ボディという「翼なき翼」の歴史にとっても、新たな章を刻むものとなった。 翼なき翼、リフティング・ボディ 人類は古来より、鳥のように空を飛ぶことを夢見てきた。オットー・リリエンタールやライト兄弟がその夢を叶え、続いてその手が宇宙へと伸ばされたとき、しかし宇宙飛行において翼は必ずしも必要ではないことを知った。けれども、宇宙空間から地上のある一点を狙って着陸することを考えたとき、翼は依然として魅力的であり続けた。スペースシャトルなどが軒並み

    翼なき翼、宇宙を飛ぶ - 欧州の再使用型宇宙往還実験機「IXV」(1) 初めて宇宙を飛んだリフティング・ボディ機
    Ditty
    Ditty 2015/04/30
  • 鉄道総研など、超電導フライホイール蓄電システムの試運転を開始

    鉄道総合技術研究所(鉄道総研)は4月15日、クボテック、古河電気工業、ミラプロおよび山梨県企業局と開発を進めてきた次世代の大容量蓄電システムとして期待される「超電導フライホイール蓄電システム」の実証機を完成させ、試運転を開始したと発表した。 フライホイール蓄電システムは、装置内部の円盤(フライホイール)を回転させることで電力を運動エネルギーとして蓄え、必要に応じて回転力を再び電力に変換するシステム。今回開発された実証機は鉄道総研が考案した高温超電導コイルと高温超電導バルク体で構成される「超電導磁気軸受」を用いることで、フライホイールを非接触で浮上させることで、大型のフライホイールを用いても損失が少なく、長期間の安定した運用を可能にしたものとなっている。 実証機の性能としては、出力300kW、蓄電容量100kWhで、内蔵したCFRP製フライホイール(直径2m、重量4t)を最高6000回展/分

    鉄道総研など、超電導フライホイール蓄電システムの試運転を開始
  • 彗星に着陸せよ! 探査機フィラエが挑んだ57時間の軌跡(1) 栄光のハレー艦隊と、彗星探査に賭けた欧州の想い

    2004年に打ち上げられた欧州宇宙機関(ESA)の彗星探査機「ロゼッタ」が、10年にもおよぶ航海へを経て、2014年8月に目的地である「チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星」に到着した。ロゼッタには彗星表面への着陸を目指した小型探査機「フィラエ」が搭載されていた。 探査機を彗星の表面に着陸させる--それは、いまだかつてどんな探査機もやったことのない、前代未聞の挑戦だった。彗星の表面はどうなっているのか、果たして当に降りられるのか。期待と不安が入り混じるなか、2014年11月12日、フィラエは彗星へ向けて降下を開始した。 今回はロゼッタとフィラエの計画の成り立ちから、彗星までの航海、そしてフィラエが挑んだ彗星着陸について、3回に分けて紹介したい。 人類は古くから、彗星に対して特別な感情を抱いてきた。古くは天変地異が起こる前触れといった畏怖の対象として恐れられたが、現代では美しい天文現象として、出

    彗星に着陸せよ! 探査機フィラエが挑んだ57時間の軌跡(1) 栄光のハレー艦隊と、彗星探査に賭けた欧州の想い
  • 小型スペースシャトル「ドリーム・チェイサー」 - 半世紀の夢を追い続けて

    2011年7月、30年もの長きにわたって人類の宇宙への挑戦を切り拓いてきたスペースシャトルが引退した。翼を持った宇宙船という存在は、批判も多いものの、多くの人々にとって魅力的であることもまた確かだ。 現在米国では、「ドリーム・チェイサー」と名付けられた、小型のスペースシャトルのような宇宙船の開発が進められている。ドリーム・チェイサーはその名前-夢追人-のとおり、これまで50年にわたって、歴史の荒波に揉まれ続けてきた機体でもあった。 リフティング・ボディ 翼のある宇宙船の話をはじめる際、どの時代からはじめるべきかはとても難しい。そもそも、かつて多くの人々は、同じ空を飛ぶ乗り物同士なのだから、翼があるのは当然とさえ考えていた。また、飛行機の飛ぶ範囲をだんだん広げて行き、最終的に宇宙に到達させる、という筋書きは、飛行機やロケットの技術が未熟だったころには至極もっともに見えた。 その後、ナチス・ド

    小型スペースシャトル「ドリーム・チェイサー」 - 半世紀の夢を追い続けて
  • 【連載】謎に包まれた米空軍の宇宙往還機X-37B - その虚構と真実

    2014年10月17日、米国カリフォルニア州にあるヴァンデンバーグ空軍基地に、米空軍の無人宇宙往還機「X-37B」が着陸した。X-37Bのミッションは今回で3回目となったが、宇宙空間でどのようなことを行っているのか、その詳細は謎に包まれている。稿では、X-37Bにまつわる巷にあふれる様々な憶測や噂について検証したい。

    【連載】謎に包まれた米空軍の宇宙往還機X-37B - その虚構と真実
  • 【連載】スペースシャトルを継ぐもの - 迫るNASA新型宇宙船の初打ち上げ

    米航空宇宙局(NASA)やロッキード・マーティンが開発を進めている、新型宇宙船「オリオン(Orion)」試験機の打ち上げが、今年の12月に迫っている。現在すでに宇宙船自体は完成し、今後打ち上げに向けて燃料の充填や、ロケットとの結合、最後の試験などが控えている。

    【連載】スペースシャトルを継ぐもの - 迫るNASA新型宇宙船の初打ち上げ
    Ditty
    Ditty 2014/09/16
  • 臨界寸前だったハイゼンベルク原子炉

    ウランの核分裂は1938年末にドイツで発見された。その直後に起こった第二次世界大戦中にナチスが原爆を開発するのではないか、という恐怖感が米英の連合国に強かった。それが米国の原爆開発の誘因になったことはよく知られている。ドイツが原爆を開発するとなれば、その中心人物とみられたのは、量子力学の建設者で、不確定原理を提唱した理論物理学者のハイゼンベルク(1901~76年)だった。ハイゼンベルクらはドイツ南西部の山あいの美しい町、ハイガーロッホの丘にある教会の地下洞窟に重水炉を建設し、終戦直前の45年2月末に実験したが、核分裂の連鎖反応が持続する臨界に達しなかった。 この原子炉は、ナチスの降伏直前に米国が送り込んだアルソス特殊部隊によって45年4月に、近くの畑に埋められていたのを接収され、徹底的に調べられた。現在は、再現された炉心が現地の博物館で公開されている。その構造を基に計算したところ、「原子炉

    臨界寸前だったハイゼンベルク原子炉