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ブックマーク / news.mynavi.jp (98)

  • ブリヂストン、月面タイヤへの過酷なる挑戦 - 「空気とゴムに甘えていた」

    1931年の創業以来、タイヤを進化させ、私たちの活動領域を広げてきたブリヂストンが、ついに地球を飛び出し、月面タイヤに挑戦中だ。5月30日、ブリヂストンは新たに開発した第2世代の月面探査車用タイヤの走行試験を鳥取砂丘「ルナテラス」にて報道陣へ初公開した。 ブリヂストンチームと鳥取県産業未来創造課の井田広之氏(右端) 月面探査車用のタイヤとは? 現在、JAXAやトヨタはオールジャパンで月面を走る有人与圧ローバー(愛称:ルナクルーザー)の研究開発を進めており、ブリヂストンは2019年からタイヤ開発担当として参画、ミッションを足元から支えている。そして今年4月、国際有人月探査計画アルテミスで、日が有人与圧ローバーを提供することが日米政府間で合意された。 有人月面ローバーと言えばアポロ計画での走行が人類初だった。だが日が開発する有人与圧ローバーは空気が満たされた巨大な車であったため、けた違いに

    ブリヂストン、月面タイヤへの過酷なる挑戦 - 「空気とゴムに甘えていた」
  • 長周期彗星を迎え撃つ探査機「Comet Interceptor」とは? 日本が開発する子機に注目!

    レポート 長周期彗星を迎え撃つ探査機「Comet Interceptor」とは? 日が開発する子機に注目! 人類として初めて長周期彗星や恒星間天体を直接探査しよう、という非常に野心的なプロジェクトが「Comet Interceptor(コメット・インターセプター)」である。このプロジェクトは欧州宇宙機関(ESA)が主導しているものだが、日の宇宙航空研究開発機構(JAXA)も子機の提供で協力。2029年の打ち上げに向け、日欧で現在開発が進められている。 「Comet Interceptor」のイメージCG。母船の上に子機が2台搭載される (C) ESA 日側が提供する子機の開発メーカーとして選ばれたのは、2018年創業の宇宙スタートアップ「アークエッジ・スペース」だ。超小型の子機とはいえ、JAXAの深宇宙探査機の開発メーカーとして、宇宙スタートアップが選定されたのはこれが初めて。同社で

    長周期彗星を迎え撃つ探査機「Comet Interceptor」とは? 日本が開発する子機に注目!
  • 牛糞がロケットの燃料に? ISTが初のエンジン燃焼試験をプレスに公開

    インターステラテクノロジズ(IST)は12月7日、北海道大樹町にて、現在開発中の小型衛星用ロケット「ZERO」のエンジン燃焼試験を行った。ZEROは燃料に液化メタンを使うが、今回の燃焼試験は、初めて生物由来のバイオメタンを採用したもの。同社によれば、バイオメタンを使った燃焼試験は、民間ロケット会社としては世界初だという。 北海道大樹町の同社施設で行われたエンジン燃焼試験 (C)IST 筆者は今回、この燃焼試験のほか、バイオメタンを生成する酪農家、燃料として精製する製造プラント、そして射場となる宇宙港「北海道スペースポート」(HOSPO)など、ZEROを取り巻く一連の枠組みを取材することができた。十勝エリアで今どのような取り組みが行われているのか、最新状況を丸ごとレポートしよう。 バイオメタンは燃料として使えるか? まずは、この燃焼試験についてお伝えしたい。 ISTは、観測ロケット「MOMO

    牛糞がロケットの燃料に? ISTが初のエンジン燃焼試験をプレスに公開
  • 京大と住友林業、木造人工衛星の打ち上げに向けた宇宙での木材暴露実験を完了

    京都大学(京大)と住友林業は5月12日、2022年3月より取り組んできた国際宇宙ステーション(ISS)での約10か月におよぶ木材の宇宙曝露実験が完了し2023年1月、試験体が地球に帰還したことを発表した。 今回の暴露実験のために宇宙に運ばれたのはヤマザクラ、ホオノキ、ダケカンバの3樹種で、地上での各種物性実験により木造人工衛星に使用する最終候補として選定された木材だという。米国航空宇宙局(NASA)や宇宙航空研究開発機構(JAXA)の検査を経て、3月に実験に用いられた木材試験体が研究チームの手元に到着。その後、外観、質量などの測定を行う1次検査を実施したところ、いずれの樹種においても木材の割れ、反り、剥がれなどなく、温度変化が大きく宇宙線が飛び交う宇宙空間という環境にあっても試験体の劣化は軽微で材質は安定して保たれていたことを確認したという。 宇宙曝露した木材試験体 (出所:京都大学/住友

    京大と住友林業、木造人工衛星の打ち上げに向けた宇宙での木材暴露実験を完了
    Ditty
    Ditty 2023/05/31
  • まるで錬金術! ブルー・オリジンが月のレゴリスから太陽電池を造り出すことに成功

    米宇宙企業ブルー・オリジンは2023年2月10日、月のレゴリスを模した砂から、太陽電池や送電線を造り出す技術の実証に成功したと発表した。 同社ではこの技術により、地球から材料を持ち込まなくても、月面のどこにでもある物質を使って電力システムを現地生産することができることから、有人月探査や将来の月面基地建設などに役立つとしている。 ブルー・オリジンの「ブルー・アルケミスト」によって、月のレゴリスを模した物質から造られた太陽電池の試作品 (C) Blue Origin ブルー・アルケミスト 現在、米国航空宇宙局(NASA)などが国際有人月探査計画「アルテミス」を進めているように、人類は月を大きなターゲットと見据え、有人探査や滞在に向けた研究、開発を進めている。 もし将来、宇宙飛行士が月に滞在し続けたり、月面基地や都市を建設、運用したりすることを考えたとき、その実現のためには、安定的かつ大きな電力

    まるで錬金術! ブルー・オリジンが月のレゴリスから太陽電池を造り出すことに成功
    Ditty
    Ditty 2023/05/07
  • イプシロン6号機の打ち上げ失敗から半年、ついに発生した事象の詳細が判明

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月18日、イプシロン6号機の打ち上げ失敗原因について、調査状況を文部科学省の有識者会合にて報告した。すでに、ダイアフラムによる閉塞が起きていたことは分かっていたが、追加の検証試験などを実施し、シール部からの漏洩が原因であることを突き止めた。今後、来月をめどに、報告書を取りまとめる。 JAXA内之浦宇宙空間観測所より打ち上げられたイプシロン6号機 (C)JAXA 閉塞に至ったプロセスが明らかに イプシロン6号機は2022年10月12日に打ち上げたものの、第2段RCSの片側で異常が発生し、機体の姿勢を正常に制御できなくなり、衛星の軌道投入に失敗していた。フライト時のデータからは、スラスタに燃料が届いていなかったことが分かっており、どこで何が起きて詰まってしまったのか、これまで調査が進められてきた。 2月3日に行われた前回の報告では、パイロ弁とダイアフラムの2

    イプシロン6号機の打ち上げ失敗から半年、ついに発生した事象の詳細が判明
  • ロシアの宇宙船を相次いで襲った冷却剤の漏洩事件、前代未聞のその真相とは?

    かの名探偵シャーロック・ホームズは、次のような名言を残している。 「ありえないことを一つひとつ取り除いていった結果、最後に残ったものが、どんなにありえないと思えることでも、それが真実だ」。 昨年12月、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキング中のロシアの「ソユーズMS-22」宇宙船から冷却剤が漏れ出す事態が起きた。さらに約2か月後の今年2月には、同じくISSにドッキング中の「プログレスMS-21」補給船も同じように冷却剤が漏れ出す事態に見舞われた。この前代未聞の出来事の連続に、原因調査や対応をめぐって大きな混乱が起きた。 最終的にロシアは、ともにマイクロメテオロイド(微小隕石)や宇宙ごみ(スペース・デブリ)などが衝突し、穴があいたことが原因とする調査結果を発表。にわかには信じがたいものの、ホームズの言葉にしたがえば、この事件は解決したことになる。しかし、疑念が残るのも事実だ。 ソユーズM

    ロシアの宇宙船を相次いで襲った冷却剤の漏洩事件、前代未聞のその真相とは?
    Ditty
    Ditty 2023/03/06
  • 東大、ダークマターの正体が「超対称性粒子」である可能性を検証

    東京大学(東大)は2月6日、ダークマター起源の高エネルギーガンマ線を探索するため、スペイン・カナリア諸島ラパルマ島のチェレンコフ望遠鏡「MAGIC」を用いて、天の川銀河中心領域を2013年から2020年まで継続的に観測した結果、ダークマターの可能性がある未知の素粒子である「超対称性粒子」が予言するテラ電子ボルト(TeV)以上の質量領域に到達したことを発表した。 また、観測の結果として十分な信号は見つからなかったが、その素粒子的な性質に強い制限を与え、宇宙初期にダークマターがどのように作られたかについて、従来のシナリオに一石を投じることになったことも併せて発表した。 同成果は、東大 宇宙線研究所(ICRR)の稲田知大協力研究員、同・モリッツ・ヒュッテン特任研究員、同・手嶋政廣教授、同・窪秀利教授、高エネルギー加速器研究機構の郡和範准教授、独・マックスプランク物理学研究所の研究者らも参加した国

    東大、ダークマターの正体が「超対称性粒子」である可能性を検証
  • OMOTENASHIの異常回転は液体推進剤のリークが原因か? JAXAが調査結果を報告

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月20日、超小型探査機「OMOTENASHI」で発生した異常について、調査結果を報告した。得られた様々なデータを分析した結果、JAXAはガスジェット推進装置のスラスタバルブに異常が発生したと判断。ここから液体の推進剤が噴射されたことで、約80°/sという異常回転を引き起こしたことを突き止めた。 超小型探査機「OMOTENASHI」のフライトモデル (C)JAXA 空白の30分間に何が起きたのか? OMOTENASHIは米国の超大型ロケット「SLS」(Space Launch System)初号機に搭載され、11月16日15:47(日時間)に打ち上げられた。その後、ロケットからは19:30頃に分離したと推定されているが、通信が可能になったときに異常な高速回転の状態で見つかっており、通信確立までの30分ほどの間に何が起きたのか、究明が進められていた。 O

    OMOTENASHIの異常回転は液体推進剤のリークが原因か? JAXAが調査結果を報告
  • クリスタ現行版の無償アップデートが2022年終了、最新機能はサブスク提供へ

    セルシスは8月22日、マンガ・イラスト・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」(以下、クリスタ)の「バージョン2.0」を2023年前半にリリース予定と発表。それに伴い、現行の「バージョン1.X」の無償アップデート2022年内に終了すると告知した。 最新のバージョン2.0でも、いわゆる“買い切り版”である「一括払い(無期限)版」(Windowsmac OS)を提供。ただし、購入バージョン(2.0)以降の最新機能の無償アップデートは行えない。価格は追って発表されるが、現在の無期限版の価格から大幅に変更する予定はないとしている。 セルシスは、現在のバージョン1.Xの買い切り版ユーザーに対して、そのまま使い続けるほかに、追加料金で最新バージョンが使える年額のアップデートプラン、あるいは月額利用プランへの切り替えを提示 クリスタは10年にわたり、買い切りかサブスクリプショ

    クリスタ現行版の無償アップデートが2022年終了、最新機能はサブスク提供へ
  • アミノ酸変換が太古の地球に酸素をもたらした、名大などが新たな仮説を提唱

    名古屋大学(名大)と理化学研究所(理研)は7月27日、光合成酸素発生酵素である「光化学系II」のアミノ酸変換が、太古の地球における酸素発生の起源となったという新たな仮説を提唱したことを発表した。 同成果は、名大 理学研究科の野口巧教授、同・嶋田友一郎特任助教(研究当時)、同・長尾遼特任助教(研究当時)、同・北島(井原)智美研究員、同・松原巧大学院生、理研 環境資源科学研究センターの堂前直ユニットリーダー、同・鈴木健裕専任技師らの共同研究チームによるもの。詳細は、英オンライン科学誌「Nature Communications」に掲載された。 地球は、約46億年前に誕生したときから現在の大気組成だったわけではない。中でも酸素は、現在の大半の生物にとっては生命を維持するのに必須だが、当初は非常に少なく、約24億年前に起こった「大酸化イベント」以降に急速に大気中の濃度が増していったとされている。

    アミノ酸変換が太古の地球に酸素をもたらした、名大などが新たな仮説を提唱
    Ditty
    Ditty 2022/07/29
  • 京大と鹿島建設、月や火星での社会システム構築のための共同研究をスタート

    京都大学(京大大学院 総合生存学館 SIC有人宇宙学研究センター)と鹿島建設は7月5日、大きく3つの構想を掲げ、月や火星において、衣住を可能にし、社会システムを構築するために向けた共同研究に着手することで合意したことを、記者会見で発表した。 会見には、京大大学院 総合生存学館の積山薫学館長/教授、京大大学院 総合生存学館 SIC 有人宇宙学研究センターの山敷庸亮センター長/教授、鹿島建設の福田孝晴専務執行役員、鹿島建設社 関西支店 設計部の大野琢也副部長(鹿島建設 技術研究所/京大大学院 総合生存学館 SIC 有人宇宙学研究センター 特任准教授兼任)に加え、山崎直子 元JAXA宇宙飛行士(京大大学院 総合生存学館 特任准教授兼任)も参加した。 2020年代末にはアルテミス計画によって、月面に恒久的な有人拠点が建設される計画だ。このように宇宙での人類の生活が現実味を増すにつれ、月面などの低

    京大と鹿島建設、月や火星での社会システム構築のための共同研究をスタート
  • 地球の大気と海はマグマオーシャンと隕石の重爆撃で形成された、東工大が解明

    東京工業大学(東工大)は11月9日、地球の炭素・窒素・水の量の起源を理論的に研究し、惑星形成時におけるマグマオーシャンへの水の溶け込みと、その後の多数の小惑星(隕石)の地球への落下によって、地球の大気と海を同時に再現する地球形成モデルを構築することに成功したと発表した。 同成果は、東工大 理学院 地球惑星科学系の櫻庭遥大学院生、同・太田健二准教授、東工大 地球生命研究所の黒川宏之特任助教、同・玄田英典准教授らの研究チームによるもの。詳細は、英オンライン総合学術誌「Scientific Reports」に掲載された。 地球をはじめとする岩石惑星は、原始惑星系円盤の乾燥したスノーラインの内側領域で誕生した。なおかつ惑星形成の終盤においては、微惑星や原始惑星同士の激しい衝突・合体や、短寿命の放射性物質が壊変する際に放出される熱によって、全球が溶解したマグマオーシャンとなっていたと考えられている。

    地球の大気と海はマグマオーシャンと隕石の重爆撃で形成された、東工大が解明
    Ditty
    Ditty 2022/07/08
  • ブラックホール撮影はまだ先? 独立研究チームが「写ってない」研究結果を発表

    2019年4月10日、国際協力プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)」が発表した一枚の画像が世界を揺るがした。真っ暗な宇宙に浮かぶ、明るく輝くドーナツのようなリング。謎に包まれた天体「ブラックホール」の存在を直接的に示す、史上初の画像とされた。 しかし、国立天文台の三好真(みよし・まこと)助教などの研究チームは2022年6月30日、その成果に待ったをかけた。EHTの観測データを独立に解析したところ、リング状の構造が現れないことが判明。EHTチームの解析方法には間違いがあり、来データに含まれていないはずのリング構造が現れてしまったのではと指摘している。 研究成果は、米国の天体物理学専門誌『アストロフィジカル・ジャーナル』に2022年6月30日付けで掲載された。 国立天文台の三好真助教などの研究チームが解析した、M87中心の画像。EHTのチームが解析した画像とは異なり、明

    ブラックホール撮影はまだ先? 独立研究チームが「写ってない」研究結果を発表
  • 恒星間天体「オウムアムア」を追いかけて探査する「プロジェクト・ライラ」

    2017年、史上初めて発見された恒星間天体「オウムアムア('Oumuamua)」。太陽系の外から突如やってきた来訪者に、天文学界は大きく沸き立った。 発見された時点で、オウムアムアは地球から遠く離れた場所にあり、さらに遠ざかっていたため、いったいどんな天体なのかはほとんどわかっていない。 その謎を解き明かすため、英国の非営利団体「Initiative for Interstellar Studies (i4is)」は、オウムアムアを追いかけて探査する計画「プロジェクト・ライラ(Project Lyra)」を提案している。 ヨーロッパ南天天文台によるオウムアムアの想像図 (C) ESO / M. Kornmesser 太陽系の外からやってきたオウムアムア 1I/2017 U1 オウムアムア('Oumuamua)は、2017年9月9日に発見された恒星間天体で、同年10月19日にその存在が発表さ

    恒星間天体「オウムアムア」を追いかけて探査する「プロジェクト・ライラ」
  • 太陽系の小惑星帯には土星軌道以遠から移動してきた小惑星が多数あることが判明

    東京工業大学(東工大)、海洋研究開発機構(JAMSTEC)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの研究チームは1月27日、太陽系の火星と木星の公転軌道の間に存在する小惑星帯の観測と理論計算を組み合わせることで、太陽から遠く離れた極寒の環境で誕生した天体が小惑星帯に数多く存在していることを突き止めたと発表した。 太陽系の小惑星帯のイメージ (C)NASA/JPL-Caltech (出所:JAXA ISAS Webサイト) 同成果は、東工大 地球生命研究所の黒川宏之特任助教、JAMSTEC 超先鋭研究開発部門 超先鋭研究プログラムの渋谷岳造主任研究員、米・カリフォルニア工科大学 地質学・惑星科学専攻のエルマン・ベサニー教授、神戸大学大学院 理学研究科 惑星科学研究センター 臼井文彦特命助教(現・JAXA 宇宙科学研究所(ISAS) 宇宙科学プログラム室 主任研究開発員)らで構成される国際共同研

    太陽系の小惑星帯には土星軌道以遠から移動してきた小惑星が多数あることが判明
  • 国際宇宙ステーションの後継機を開発せよ! 米企業3社の商業ステーション計画

    米国航空宇宙局(NASA)は2021年12月2日、国際宇宙ステーション(ISS)の後継機となる新たな「商業宇宙ステーション」の建造に向けて、米国企業3社と契約を結んだと発表した。 選ばれたのはブルー・オリジン、ナノラックス、ノースロップ・グラマンの3社。各社とも2020年代後半の完成を目指し、地球低軌道における新たな有人活動拠点として、科学やビジネスに大きな変革をもたらすことを狙う。 選ばれたうちの一社であるブルー・オリジンらが構想している「オービタル・リーフ」の想像図 (C) Orbital Reef 建造開始から23年を迎えた国際宇宙ステーション 国際宇宙ステーション(ISS)は、米国やロシア、欧州、日、カナダなどの国々が協力して建造した宇宙ステーションで、地球の上空高度約400kmを、約90分に1周する速度で回っている。 大きさはサッカー場ほどもあり、質量は約420t。人類史上最も

    国際宇宙ステーションの後継機を開発せよ! 米企業3社の商業ステーション計画
    Ditty
    Ditty 2021/12/08
  • 探査機「あかつき」、金星スーパーローテーションの維持のメカニズムを解明

    金星探査機「あかつき」がスーパーローテーションの謎を解明 北海道大学や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの国際研究グループは、2020年4月24日、金星探査機「あかつき」の観測データから、長年謎だった金星大気の高速回転「スーパーローテーション」がどのように維持されているのかを明らかにしたと発表した。 論文は、米国の科学雑誌『Science』電子版に同日付けで掲載された。 これにより、「あかつき」計画の当初からの大きな目標が実現した。 金星を探査する「あかつき」の想像図 (C) JAXA 金星大気の「スーパーローテーション」とは? 太陽系の第2惑星である金星は、大きさや質量は地球とほぼ同じだが、公転周期が225日で自転周期が243日という、1日が1年より長い不思議な惑星である。 さらに、その大気は自転と同じ向きに、そして自転速度よりも速く回転している。この現象は「スーパーローテーション(S

    探査機「あかつき」、金星スーパーローテーションの維持のメカニズムを解明
  • 太陽系に近い恒星「ケンタウルス座α星A」に生命居住可能な惑星が存在か?

    地球のような太陽系外惑星を探索している「ブレイクスルー・ウォッチ」の研究チームは2021年2月10日、太陽系に最も近い恒星のひとつ「ケンタウルス座α星A」に系外惑星が存在する可能性があると発表した。 この系外惑星は地球の6~7倍ほどの大きさをもち、また水が液体の状態で存在できる「ハビタブル・ゾーン」内にある可能性もあるという。今後の検証で系外惑星であることが確認されれば、将来の探査目標になるかもしれない。 研究成果をまとめた論文は、同日付け発行の論文誌『Nature Communications』に掲載された。 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したケンタウルス座α星A(左)、B(右)。明るく輝くこの星に、地球のような惑星が存在するかもしれない (C) NASA/ESA ケンタウルス座α星Aに系外惑星が存在か? ケンタウルス座α星Aは、ケンタウルス座で最も明るい「ケンタウルス座α星」にある恒星のひと

    太陽系に近い恒星「ケンタウルス座α星A」に生命居住可能な惑星が存在か?
  • 京大、一般相対性理論のエネルギー概念を革新する新たな定義を提唱

    京都大学(京大)は11月5日、一般相対性理論が提唱された当初からの懸案だった“一般の曲がった時空”において、正しいエネルギーの定義を提唱したこと、ならびに、その定義を自然に拡張することで、宇宙全体からなる系で、エネルギーとは異なる別の新しい保存量が存在することを理論的に示したことを発表した。 同成果は、京大 基礎物理学研究所の青木慎也教授、同・横山修一特任助教、大阪大学(阪大) 大学院理学研究科の大野木哲也教授らの共同研究チームによるもの。詳細は、シンガポールの国際学術誌「International Journal of Modern Physics A」に2の論文(論文1、論文2)として掲載された。 一般相対性理論によって、物質の質量(=エネルギー)や運動量が空間の曲がり具合を決定し、その曲がりが重力であるということが示され、それまでのニュートン力学から革新された。E=mc2の公式で知

    京大、一般相対性理論のエネルギー概念を革新する新たな定義を提唱