Science DailyにUCLAの研究者らが、 ダイヤモンドに傷を付けることが可能な硬度の物質を大気圧下で作成したという記事がある。論文は4/20付けのScienceに掲載されている。 超硬物質としてはダイヤモンドの他に、鋼鉄の研磨、切削等に使われる立方晶窒化ホウ素(cBN)があるが、これは高圧下で製造しなければならず高価であるというデメリットがあった。 今回の製造手法は、高い電子密度を持つ金属であるレニウム(Re)と強い共有結合を持つ物質であるボロン(B)を選び、大気圧下でレニウムとホウ化物を結合させるというものであり、これによりダイヤモンドに傷を付けることも可能な二ホウ化レニウム(ReB2)を製造したということである。高圧下では、立方晶窒化ホウ素より若干硬度は劣るようだ。