戦艦大和の運用次第で、太平洋戦争の戦局は覆っていた!(1)/平間洋一(元防衛大学校教授) PHP Biz Online 衆知(歴史街道) 9月29日(日)20時23分配信 《『歴史街道』2013年10月号より》 太平洋戦争のターニングポイントとされる戦いにおいて、戦艦大和が効果的に運用されていたら、勝敗は逆転し、日本が優勢となる可能性は高かった。さらに戦術的レベルに留まらず、戦略的活用に踏み切っていれば、大和は世界大戦の帰趨さえ変えてしまう力を秘めていたのである。 ◆ミッドウェー海戦の IF◆ 戦後の日本では、大和をして「万里の長城、ピラミッドと並ぶ、三大馬鹿」とまで評する声がある。まさに何をかいわんや。確かに、大和はその実力を発揮する機会を与えられなかったが、それだけを理由に「無用の長物」と批判するのは見当違いも甚だしい。それはスポーツにおいて、出場機会を与えられなかった名選手を、