東京都世田谷区の名門女子校「鴎友学園」では、「3日に1度」の頻度で席替えを行っている。なにが狙いなのか。44年間、女子教育に献身してきた吉野明名誉校長は「席替えを繰り返すことで、小さな集団でまとまらず、クラス全体が自然な形でまとまる。これは女子の集団の作り方にあっていると思う」と説く――。 ※本稿は、吉野明『女の子の「自己肯定感」を高める育て方』(実務教育出版)のCHAPTER2「知っておきたい女の子の特性」の一部を再編集したものです。 ■生徒の「自己肯定感」をどう育てるか 「自分の自己肯定感が低いので、せめて娘は高い自己肯定感を持った子に育てたい」 最近、そのような話を耳にすることが多くなりました。自己肯定感とは、自分の存在を肯定し、大切にしようとする気持ちのことです。自己肯定感が仕事のパフォーマンスや人間関係に影響を及ぼすという理由で、その低さを気にする大人も多くなりました。 そしてそ