第5回 米国における人体実験と政策 前回および前々回に見たように、米国はニュルンベルク裁判でナチスの人体実験を裁く一方で、日本軍の人体実験は隠蔽しました。しかしその米国の国内でも、医学の名の下にさまざまな人体実験が行われ、スキャンダルを巻き起こしました。今回は、こうした米国内の人体実験事件と、その当時の倫理的基準、および事件に対応して生みだされてきた政策に関してまとめてみます。 1. 放射線被曝実験 【Advisory Committee on Human Radiation Experiments, Final Report, Executive Summary およびアルバカーキー・トリビューン編『プルトニウム人体実験』を参照】 1993年11月15日、米国ニューメキシコ州アルバカーキーの新聞『アルバカーキー・トリビューン』は、米国の科学者たちが1945年から1947年にかけて、18人
グアテマラ人体実験(グアテマラじんたいじっけん、英: Guatemala syphilis experiment)は、1940年代後半に中米のグアテマラで実施された、性病(梅毒スピロヘータ・淋菌など)の人体実験。 アメリカ合衆国政府がグアテマラ政府の協力のもと、抗生物質ペニシリン(1942年に実用化)の薬効確認を目的として[1]、意図的な菌の集団接種を行った。 実験記録の発見[編集] 後に、米国ウェルズリー大学の歴史学者スーザン・リバビー教授が、ピッツバーグ大学公文書館で人体実験の記録を発見し[2]、2010年5月の学会発表によって公開された。これを受け、米国のバラク・オバマ大統領は同年10月1日、グアテマラのアルバロ・コロン大統領に電話で謝罪。ヒラリー・クリントン国務長官とセベリウス厚生長官も同1日、アメリカ合衆国連邦政府による調査を開始するとの声明を出した[2]。 両国にそれぞれ調査委
2ちゃんねらーが揶揄するために作ったのかと思われた声に出して読みたい日本語「AO義塾」がバズっています。 声に出して読みたい日本語「AO義塾」は慶応大等のAO推薦入試専門塾であり、大変高い合格率を誇る事で有名です。そもそもこういう対策塾があった事も驚きですが、その合格率の高さは寡占状態のようにも見えます。 この塾に在籍する高校生の少なからぬ人々が、小4偽装疑惑で話題となったNPO「僕らの一歩が日本を変える」にも在籍しているからか何なのか知りませんが、なぜかこの塾の塾長氏がこの件で謝罪しております。 長渕剛に桜島の上で歌って爆発して欲しいわという感じのポエマー魂を発揮し、火の粉にウランを注ぎ込んでおり、AO推薦入試というのはポエムが得意な人を選抜する芸術性を重視する試験なのだなということを再認識した次第です。 青木大和と彼がご迷惑をおかけした全ての皆様へ さて、このAO推薦入試というのは、ワ
Chilling Effectsは、米国におけるオンラインの表現の自由に関するリソースサイトだ。現在Brooklyn Law Schoolの客員助教授を務めているWendy Seltzer氏によって設立されたこのサイトは、Electronic Frontier Foundationのほか、Harvard、Stanford、Boaltなど6校以上の法科大学院の支援を受けている。このサイトは、オンラインの自由な言論を抑圧する試みの証拠と、こうした企てに直面した人々のための一般的な法的助言を提供するために存在する。5年間の運営を経て、Chilling Effectsは、このテーマに関わる主要なWebリソースの1つになっている。 サイトの名前は、米国の法律用語に由来している。「Chilling Effects(萎縮効果)とは、米国憲法修正第1条の教義を指しています」とSeltzer氏は説明する。こ
映画『コンプライアンス 服従の心理』 - (C) 2012 Bad Cop Bad Cop Film Productions, LLC アメリカのマクドナルドで少女が裸にされた衝撃の実話を基にした映画『コンプライアンス 服従の心理』の日本版予告編が公開され、信じられないような本当の話である本作のストーリーの一端が明かされた。 映画『コンプライアンス 服従の心理』日本版予告編映像 1本の電話で少女が裸にされた……というだけでなく、大手ファーストフード店が訴えられたこと、さらには賠償額が日本円に換算して6億円に上ったことで全米の話題をさらった事件を基にした本作。今回公開された予告編では、店員の少女が盗みのぬれぎぬを着せられるまでの一連の流れが収められており、そこから浮かび上がってくるのは人間の存在こそが一番のホラーであるという真理だ。 ADVERTISEMENT 「マニュアル厳守」「全て指示に
「メーガンの法律」登録性犯罪者情報 カリフォルニア州司法長官局のインターネット・ウェブサイトにようこそ。このウェブサイトにはカリフォルニア州で性犯罪前歴者として登録するように指定された性犯罪者が記載されています。 新規法律により、このウェブサイトを通じてカリフォルニア州で登録義務を有する63,000人以上の性犯罪者の情報を入手する事ができます。又、カリフォルニア州内のコミュニティーにおける33,500人以上の違反者の自宅住所が載っており、このウェブサイトには違反者自身が報告した最後の登録住所が記載されています。更に、ZIPコード(郵便番号)、都市、郡別に30,500人の違反者に関する情報がウェブサイトに含まれています。これ以外におよそ22,000人の違反者に関する情報はこのウェブサイトには含まれていませんが、警察機関の職員には知られています。 次のページの免責条項を読んで承認すると
5-1 グリーンズボロ・コーヒー・パーティ事件 赤字は重要ポイント、青字はリンク 2003年1月20日脱稿 さてこれから時代は狭義でいう「公民権運動」の時代に入っていきます[注1]。この時代を境にアメリカの人種関係は根底から変化しました。その社会の変化と歌とは、この時代はとくに、きわめて密接な関係にあります。うしろで流れている曲は、その運動から生まれた名曲のひとつ"We Shall Not Be Moved"、そのヒップ・ホップ版リメイクです。 繰り返しになりますが、この当時の南部の情況を整理します。(1)黒人の市民権はほぼ完全に剥奪され、(2)公共の施設を含むあらゆるものが人種によって区別され、黒人は劣等で汚い施設ーー人種隔離された施設ーーを使わさせられていた。この2点を特徴とするアメリカ南部独特の制度を〈ジム・クロウ〉といいます。ところが前章で指摘したとおり、黒人の経済環境の改善は当然
boing boing からですが、第二次世界大戦中の1944年に米国のOSS(戦略諜報局)が作成した「サボタージュ・マニュアル」なるものが存在しているのだそうです。当然敵地での話ですが(自国でやったら大変)、仕事の進みを遅らせるように人々をトレーニングするためのマニュアルとのこと。その内容が掲載されているのですが、なかなか面白いです: ■ Sabotage manual from 1944 advises acting like an average 2008 manager (boing boing) 意訳込みでてきとーに訳してみると、こんな感じ: 何事をするにも「通常のルート」を通して行うように主張せよ。決断を早めるためのショートカットを認めるな。 「スピーチ」を行え。できる限り頻繁に、長い話をすること。長い逸話や自分の経験を持ちだして、主張のポイントを解説せよ。「愛国的」な主張をち
Monday, August 30, 2010 「北欧の自殺率が高い」という迷信はどこから来たのか? Share | 北欧といえば、福祉大国という印象があるでしょう。そして、誰かがそれを言うと、同時に「でも北欧は自殺率高いよ。」という反論がどこからともなく来ます。それほど、北欧といえば自殺大国と言う印象があります。しかし、北欧の自殺率は決して高くはありません。wikipediaの、10万あたりの自殺者数の表では、19人で14位にようやくフィンランドが入り、それはベルギーとほぼ差がありません。一位のベラルーシは、35人で、日本、ロシア、韓国、ハンガリー、ウクライナなど国がフィンランドより上位に入っています。ノルウェーは、11人で39位です。アメリカとは、0.3人しか差がなく、フランス、スイス、オーストリア、ニュージーランド、カナダよりも低い順位に入っています。 さらに、この表によると、ハ
納豆だの波動水だの血液型だのに沸く日本列島。 安部首相率いる現政府は「識者」達の「教育再生会議」を招集し、実にステキな対策や提言を通じて教育改革に取り組んでいます。 一方、アメリカにおいては既に1985年から大規模な教育改革プログラムが発動しており、現在も進行中です。 その名も"Project 2061"。 Project 2061は、先日も書いた最強の民間理系支持団体AAASを中心として、様々な分野の専門家を集め国ぐるみで作成された一大プロジェクトであり、全アメリカ国民の科学的思考力を増進するための76ヵ年計画を米国全土、あるいは州レベルにおいて遂行せんとする極めて戦略的で具体的なプランです。 Project 2061ではまず、Science for All Americansという報告をまとめ、「科学」とは何か、そして国民が身に付けるべき「科学力」とはどういうものであるか、について徹底
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