薬害関連11団体が参加する全国薬害被害者団体連絡協議会 (花井十伍・代表世話人) の主催する薬害根絶フォーラムが2011年11月19日、東京で開かれた。 薬害はサリドマイド、薬害エイズ、ヤコブ病、スモン、MMRワクチン、筋短縮症、陣痛促進剤、肝炎、抗がん剤イレッサの9つ。第一部では、それぞれの代表が自分自身や家族の被害の実態を涙ながらに語った。 50年前の事件の教訓が生かされない 訴訟中のイレッサでは、11月15日に東京高裁が、薬と副作用の因果関係を厳密に判断する見解を示し、患者側が逆転敗訴したばかり。被害者代表は「これまでの薬害根絶運動をまっこうから否定する判決」と批判し、当初は年間 200人もあった死者が10分の1以下に激減していることから添付文書や副作用情報の重要性を指摘した。 第二部では、薬事行政をテーマに5人の代表が活発に意見を交換した。サリドマイド被害者の増山ゆかりさんは、薬害