遠鉄百貨店(浜松市)の外商担当者が、浜松市の80代の高齢女性に多額のブランド品を強引に購入させたとして、女性と家族が同社と担当者に約2000万円の損害賠償を求める訴えを静岡地裁浜松支部に起こしていたことが16日わかった。 提訴は3月1日。訴状によると、担当者は2004年12月~09年10月、女性宅を訪問し、高級ブランドの婦人服610点約1800万円相当などを女性に販売したとされる。 家族が09年1月、同社の別の担当者に「(女性には)認知症の症状があるので、クレジットカードや掛け売りでの買い物をさせないでほしい」と頼んだ後も担当者は販売を続けていたという。 同社は「法廷で争うことになるので現時点ではコメントできない」としている。