日本医師会の横倉義武会長は7日の定例記者会見で、政府の社会保障制度改革国民会議がまとめた報告書の個別施策に対して見解を発表した。紹介状を持たない患者による大病院受診への定額自己負担導入を念頭に置いた部分では、「ゆるやかなフリーアクセスの制限」との表現を用い、「受診が一日掛かりになることは患者にとっても望ましくなく、まずかかりつけ医を受診することが望ましい。多数の外来を受けることは病院勤務医の負担にもなっている」と報告書に賛同する考えを示した。 国民会議の報告書に対し、評価を述べる横倉会長(7日、日医会館) 一方、医療法人などの再編や統合の促進を目的とした医療法人制度の見直しについては、「医療資源、介護資源が一定以上整備されている地域では、機能が重複している場合には整備は必要」として理解を示しつつ、懸念も表明。病院の統合で「巨大化」が進むとし、「巨大病院本部」に利益が集中することや、使用する