(出所)厚生労働省「平成24年度特定健康診査・特定保健指導の実施状況について」等を基に作成 「特定保健指導」の実施率向上も課題次に、メタボ解消で大事なのは、特定健診の結果、一定以上の生活習慣病発症リスクがあると判定された場合、保険者による「特定保健指導」を受け、生活習慣を改善することである。 特定保健指導も特定健診と同様、2008年度から実施が義務付けられているが、2012年度の実施率は16・4%と2017年度までの努力目標45%にほど遠い。ある国保加入者を対象にした調査(※5)結果によれば、特定保健指導未利用の理由のトップは、「自分で改善することが可能だから」であった。特定保健指導の有効性や意義が十分認識されていないのではないだろうか。特定保健指導の実施率向上策については、市町村国保を含めた保険者全体が模索中であるが、成功事例(※6)も出始めている。また、保険者のインセンティブの観点から