厚生労働省が提案している受動喫煙を防ぐための対策に、全国社会福祉協議会が異論を唱えている。 建物の中をすべて禁煙にしてしまえば、隠れて吸う入所者が出て火災の危険が大きくなってしまう ー 。いちいち外へ出なければいけないとなると、そのままいなくなってしまったり事故にあったりする事態が増えるのではないか ー 。そんな疑問を投げかけている。 厚労省が公表した対策の案では介護の現場も規制の対象だ。特養や老健、有料老人ホーム、グループホーム、デイサービスといった高齢者が多く集まる施設は、入所者が恒常的に寝泊まりする個室を除いて禁煙。専用の喫煙室の設置も認めないとされた。健康増進法を改正し、悪質な違反者を過料に処せるようにするとしている。 受動喫煙防止対策強化検討チームワーキンググループ(資料) 「原則禁煙でもいいから喫煙室を置けるようにして欲しい」。全社協はこう訴える。先月に開催され