がん治療には周りの人からの支援も欠かせません。福島県南相馬市で直腸がんを診断され、終末期は自宅で過ごすという希望を叶えられなかった男性の例が報告されました。 進行直腸がんがあった80歳男性 南相馬市立総合病院の尾崎章彦医師ほかの著者らが、社会的に孤立した状態で進行直腸がんの治療を受けていた80歳男性の例を、専門誌『Journal of Medical Case Reports』に報告しました。 この男性は2016年6月に血便・めまいを訴えて南相馬市立総合病院に紹介されました。 2015年5月に血便を自覚し、大腸がんかもしれないと思っていましたが、出血が少なくほかに症状がないので1年以上診察を求めませんでした。めまいが出てから医師に相談しました。 血液検査ではヘモグロビン7.4g/dl、平均赤血球容積78flと、かなりの血液が失われていることが疑われました。大腸内視鏡と腹部CTで進行直腸がん
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