当院は大阪府の軽症中等症病床55床を担当しています(第3波収束時病床数を絞りつつあったが緊急増床)。軽症例はまれで、ほぼ全員が中等症です。 4月に入ってから、入院要請されるCOVID-19患者さんの多くが、高齢者層よりやや下の40~60歳台の中高年層で、両側肺炎と低酸素血症を有していることに気づきました。特に、2型糖尿病や肥満がある患者さんは、かなり肺炎が重症化している印象です。 第3波までは「このCOVID-19患者さんはおそらく大丈夫だろう」と思っていたようなケース、たとえば「45歳女性、糖尿病、HbA1c7.2%、夫から感染、安静時SpO2 94%」のような症例でも、第4波では、胸部画像検査を行うと両肺に濃厚な肺炎像があり、そのまま数日以内に気管挿管を要するARDSに陥ることがあります。第3波では「背筋がゾっとする」症例が時にあったのですが、第4波は半数くらいがそれです。
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