「マチカネワニ」の胸椎の化石(左)。右は全長1.6メートルの一般的なワニ(メガネカイマン)の同一部位=島根県庁島根県隠岐の島町で骨の一部の化石が見つかった「マチカネワニ」の全身骨格のイメージ=県立三瓶自然館提供 【大久保直樹】島根県立三瓶(さんべ)自然館は12日、同県隠岐の島町の約2千万年前の地層から巨大ワニの化石が見つかったと発表した。全長約7メートルと推定され、「マチカネワニ」の仲間とみられるという。 マチカネワニの化石をめぐっては、東アジアでは台湾の約1千万年前の地層から発見されたものが最古とされていた。隠岐諸島は9日、貴重な地質遺産を国際的に認定する「世界ジオパーク」に選ばれたばかり。三瓶自然館の河野重範学芸員は「マチカネワニの巨大化の過程や日本海形成前の動物の様子を探る手がかりになる」としている。 続きを読む関連記事地球最大の火山、日本から1500キロの太平洋沖で発見9/10