タグ

ブックマーク / dain.cocolog-nifty.com (17)

  • この本がスゴい!2015

    「いつか読む」は一生読まない、いつ読むの? 人生は短いのに、読みたいが多すぎる。残り全部を注いでも、いまのリストは読みきれぬ。己の変化を確かめる、再読リストも増えている。今際に後悔しないため「読んでから死ね」が優先なのに、積まれるスピードさらに上。を通じて出会った人から教わったがまたスゴい。オフ会は危険な場、積読山がマシマシだ。それでも読むしかない、それも今しかない。 「このがスゴい!2015」は、この「今」を積み上げた一年間からピックアップしたもの。ネットや読書会を通じてお薦めされた作品もあれば、書店や図書館で「呼ばれた」もある。非常に愉しいのは、リアルで話し込んでいると、記憶の底からリレースイッチのようにタイトルが"発火"してゆくところ。完全に忘れてた、思いもよらない作品につながってゆく様は鳥肌もの。 世界は対話で拡張する。わたしが知らないスゴを"発火"させる、あなたが凄い

    この本がスゴい!2015
  • 大学教師が新入生に薦める100冊

    ドカ読み上等!若さに任せて読みふけろ、読むべきを読み干すべし。 このリストは、以下の4500冊超の中から、読むべき100冊を選んだもの。だから、「大学新入生に薦める」というより、若かったわたしに読ませたいリストであり、もう若くないわたしが読むべきリストなのだ。しょうもない新刊ばかり追いかけて踊らされているわたしの目を覚まし、叱咤激励するリストなのだ。 書籍『東大教師が新入生にすすめる』文藝春秋編 書籍『東大教師が新入生にすすめる<2>』文藝春秋編 書籍『教養のためのブックガイド』小林康夫ほか 書籍『大学新入生に薦める101冊の』広島大学101冊のプロジェクト編 書籍『大学新入生に薦める101冊の 新版』広島大学101冊の委員会編 書籍『必読書150』柄谷行人ほか サイト[東京大学 学科別 分類による推薦図書] サイト[は脳を育てる 北大教員による新入生への推薦図書] TV番

    大学教師が新入生に薦める100冊
  • この本がスゴい2008

    今年もよい出会いがあり、それはあなたのおかげ、とても感謝しています。 ここでいう「あなた」とは、親切にもコメント欄よりオススメいただいたアナタだけでなく、某所で罵倒しまくってたキミも含まれる。なぜなら、「○○がスゴいんだってーフフン、じゃぁ△△読んでないだろ」なーんて教えてくれたから。 ありがたいのはまさにソレ、「そんならコレを読め」と言ってくれる方は、○○も△△も読んでる。わたしが知らない△△を、わたしが読んだ○○から教えてくれるのだから、これほど有益なものはない。 わたしが知らないスゴは、きっとあなたが読んでいる所以はここにある。反面、これができずに唯我独尊を貫くと、非常に限定された世界の読書王となる。なまじ蓄積があるだけに、外からのアドバイスが受け入れられず、読書はすべて自意識の確認作業となる。気の毒だけど、よい反面教師だ。この道は、いつかきた道。わたし自身が陥らないよう、用心用心

    この本がスゴい2008
  • この本がスゴい2009

    今年もお世話になりました、すべて「あなた」のおかげ。 スゴいは多々あれど、独力で発掘できるはずもないので、スゴを読んだ「あなた」を探す。好きなばかりで傷気味で、お山の蛙か、井の中の大将になったつもりのわたしにとって、「あなた」は良い刺激であり指針でありアドバイザーなんだ。 そう、好きなだけ読むのもいいし、屋さんだけで事足れりとしてもいい、それでも読みきれないほど。そして、自分の周りに壁を築いて、ヒキコモるのもアリ(わたし自身がそうだった)。時折みかける独善に陥っている人を反面教師として、自らを戒める。ブンガク小説ばっかり読んで、世界を分かった気になっている人、科学リテラシーこそ全てで他はクズだとのまたう人、それぞれの得意分野では天狗だろうが、外から眺めていると、こっけいで仕方ない。 そんな「わたし」にならないために、広く、深く、遠くまで「あなた」を探す。「あなた」のおかげで、こ

    この本がスゴい2009
  • この本がスゴい!2011

    今年もお世話になりました、すべて「あなた」のおかげ。 このブログのタイトルは、「わたしが知らないスゴは、きっとあなたが読んでいる」。そして、このブログの目的は、「あなた」を探すこと。ともすると似たばかり淫するわたしに、「それがスゴいならコレは?」とオススメしたり、twitterやfacebookやtumblrで呟いたり、「これを読まずして語るな!」と叩いたり―――そんな「あなた」を探すのが、このブログの究極の目的だ。 昨年までの探索結果は、以下の通り。 このがスゴい!2010 このがスゴい!2009 このがスゴい!2008 このがスゴい!2007 このがスゴい!2006 このがスゴい!2005 このがスゴい!2004 昨年から始めたオフ会で、たくさんの気づきとオススメと出会いを、「あなた」からもらっている。目の前でチカラ強くプッシュしてもらったり、物語談義を丁々と続けたり

    この本がスゴい!2011
  • 早川書房 X 東京創元社の100冊

    好きなを持ちよって、まったりアツく語り合い、最後はオススメ交換会。 今回は「早川書房・東京創元社」で集まったり集めたり、過去最大級の賑わいなり。ご協力いただいた早川書房さま、東京創元社さま、ご参加いただいた皆さま、主催者・スタッフの方がた、ありがとうございます。ズバピタさん、7時間に及ぶtwitter実況、大感謝です。メガ便利ですがギガ大変だったはず。 ハンティングの結果、得られた気づき、そしてわたしのプレゼンと、書くことも沢山ある。このエントリでは、以下の順にまとめよう。 1. 早川書房 X 東京創元社の100冊 2. 小中学生のための早川書房 X 東京創元 3. kindleと『薔薇の名前』 1. 早川書房 X 東京創元社の100冊 まずはプレゼン、プッシュ、放流された獲物たち。会場、facebook、twitterから、事情により持ってこれなかったり放流できなかったものも含め、新刊

    早川書房 X 東京創元社の100冊
    DukeK
    DukeK 2012/10/31
  • 「薔薇の名前」はスゴ本

    推理小説の皮を被った衒学迷宮。 中世の修道院の連続殺人事件の話という入口から、知の宝庫(だけど大迷宮)へ誘われる、これぞスゴ。 二十年前と一緒だった、知恵熱で寝込んだ。というのも、ただ物語を追うだけでなく、自分の既読を強制して引き出させられる体験が強烈だったから。 「読む」というのは目の前の一冊に対する単独の行為ではない。台詞や描写やモチーフ通じて、関連するや自分の記憶を掘り出しては照射しながら、くんずほぐれつ再構成する、一種の格闘なのだ。ひっくり返すと、あらゆるにはネタ元がある。「読む」とは、ネタ元を探しては裏切られながら、『再発見』する行為なのだ。 ヨハネの黙示録の引用に始まり、ヴィトゲンシュタインの論理哲学考の模倣で終わる書は、縦横無尽の借用、置換、暗示、物真似で綴られており、科学・文学・哲学の壮大なパッチワークを見ているようだ。 だいたい、探偵役が「バスカヴィルのウィリアム

    「薔薇の名前」はスゴ本
  • この「旅」の本がスゴい

    オススメを持ち寄って、まったり熱く語り合うスゴオフ。 今回のテーマは「旅」、様々な解釈ができるので面白い。地理的な移動をまとめた紀行文から選んでもいいし空想の旅もあり、「○○の旅」とタイトルから攻めても出てくる出てくる。まずは見てくれ、この旅の収穫。 鉄道 「旅マン」ほりのぶゆき(小学館) 「トラベル」横山裕一(Cue comics) チャリ・バイク・クルマ 「モーターサイクルダイヤリーズ」チェ・ゲバラ(角川文庫) 「がむしゃら1500キローわが青春の門出」浮谷東次郎(ちくま文庫) 「ああ、人生グランド・ツーリング」徳大寺有恒(NAVI BOOKS) 「スズキさんの休息と遍歴またはかくも誇らかなるドーシーボーの騎行」矢作俊彦 「行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅」石田ゆうすけ(幻冬舎文庫) 船旅 「星の航海師 ナイノア・トンプソンの肖像」星川淳(幻冬舎) 「KAZ

    この「旅」の本がスゴい
    DukeK
    DukeK 2012/06/07
  • この恋愛本がスゴい

    スゴオフ(恋愛編)でまったりアツく語り合った中からいくつか。 いちばん面白かったのは、「オススメの恋愛を紹介しあう」のが目的なのに、だんだん話が「恋愛とは何か?」にシフトしていったこと。なぜそのがオススメなのか?についての説明が、そのまま「自分にとって"恋愛"とはこういうもの」に換えられる。それは経験だったり願望だったりするが、それぞれの恋愛の定義なのだ。「」という客観的なものについてのしゃべりが、「私」という個人的なものを明かす場になる。 「レンアイ」ってのは、ドラマや映画小説で市場にあふれ、ずいぶん手垢にまみれているのに、いざ自分が体験するとなると、非常に個人的な一回一回の出来事になってしまう。墜ちて初めて、一般化されていたワタクシゴトに気づくという、とても珍しいものなんじゃないかな。いわゆるスタンダードな王道から、変則球なのに「あるある!」「そうそう!」と手や膝を打った覇道

    この恋愛本がスゴい
  • 「夏を感じる」スゴ本オフ

    第3回スゴオフの話。 7/16に麹町でオフ会をする。会場を貸していただいているKDDIコミュニケーションズ様、やすゆきさん、大木さん、ずばぴたさん、ともこさん、ありがとうございます。「オススメを持ち寄って、まったりアツく語り合う」コンセプトで始めたオフ会だ。わたし単品だったらゼッタイ無理だったこの企画も、はや3度目。どんだけ感謝してもし足りない。 で、ヤる度にびしびし感じるのだが、読んでないね、わたし。読んでないというより、ハナっから知らない。知らないがザクザク出てくる。ふつう、ほとんどのは知らないだろう常識的に考えて―――というツッコミごもっとも。でも、そうじゃないのだ。自分の好きな範囲なら、たとえ未読であっても、「少なくともタイトル/作者は聞いたことがある」だろう。だが、自分の観測範囲ですら知らないがたくさん出てくるのだ。つまり、目に入っていながら見てすらいない。 それが

    「夏を感じる」スゴ本オフ
  • 「女と男」のスゴい本

    質量旨さ、料理も凄マジいい夜だった。 好きなを持ち寄って、まったり熱く語り合うスゴオフ。始めて2年になるのだが、回を追うごとにパワーアップしている。出てきた料理も洒落にならんほど多量多様・ハイレベル・ユニークで、このエントリでは書ききれない。雰囲気ぐらいは伝わるので、これ見たら飛び込んどいで。 今回のテーマは「女と男」、つまり男性の参加者は「女が書いた/女をテーマにした」だし、女性なら「男が書いた/男をテーマにした」になる。男の身勝手さ(純粋さ?)と、女の率直さ(素直さ?)が、選書にもプレゼンの端々にも見いだされ、男と女の巨大な深淵と壮大な誤解をかいま見る。わかり合えないからこそ、やってこれたのかもしれないね、人類の男と女は。 何をどうオススメするかによって、その人となりが如実に出る。深く濃くやわらかい趣味全開のトークもあれば、紹介するがそのまま自分の半生にからめた物語り

    「女と男」のスゴい本
  • 本好きが選んだ新潮文庫の160冊

    好きなを持ち寄って、まったりアツく語り合うスゴオフ。今回のテーマは「新潮文庫」。ジャンル不問・冊数未定でありながら、やってみるとむつかしい。 なぜと問うなら、自分の書棚と脳裏を浚ってみるといい。文芸、海外歴史、冒険、SF、純文、対談、ミステリー、ファンタジー、ドキュメンタリー、エッセイ、記憶から積山から、懐かしの一冊から流行りの新刊まで、いくらでも出てくるから。ありすぎて選べないのだ。 それでもムリヤリ選んだのが、「この新潮文庫がスゴい!(徹夜小説編)」。これは「新潮文庫」+「寝忘れる徹夜」という組み合わせで厳選したもの。そして、人力検索はてなで質問したのが、「『この新潮文庫がスゴい!』という、あなたのオススメを教えてください」になる。わたしの偏見「理系のはてな」を跳ね返す文理入り乱れの怒涛のラインナップが揃った。 そして、実際にみんなで語り合ったのがスゴオフ。新潮文庫の良さ(

    本好きが選んだ新潮文庫の160冊
  • スゴ本オフ「戦争」がスゴい

    好きな(と料理)を持ち寄って、まったり熱く語り合うスゴオフ、今回もスゴいのが集まった&積読山と積ゲー山がさらに高くなった。なによりも、わたしが知らないスゴを読んでいるあなたに会えること。を介して人と会い、人を介してと出会う。スゴオフとは、を通じた出会い系なのかも。 まずは見てくれ、狩りの成果。 【やすゆき】「エンダーのゲーム」オースン・スコット・カード 【やすゆき】「月は無慈悲な夜の女王」ロバート A.ハインライン 【ふじわら】「カメラ(「宝物」所収)」平田俊子 【ふじわら】「戦争中の暮しの記録」暮らしの手帖(編) 【はまじ】「戦争経済学」ポール・ポースト 【はまじ】「戦争の世界史」W.マクニール 【はまじ】「複合戦争と総力戦の断層」山室真信一 【ますなり】「ダルフールの通訳」ダウド・ハリ 【ともこ】「戦場から生きのびて」イシメール・ベア 【ともこ】「ファイナルファンタジー

    スゴ本オフ「戦争」がスゴい
  • あたらしい本との出会いかた

    ブログのおかげ、ネットのおかげで、質量・世界ともに広がった。ここでは、あたらしいとの出会いかたについていくつか、紹介する。 昔は書店通い・ハシゴをするか、書評を漁るしかなかった。Popで店員さんのシュミを探るとか、文庫の解説からの目利きを探すのも(地味ながら)有効だった。通いつめるうちに、「に呼ばれ」て即買い→アタリだったという経験もある。無意識のうちに背表紙を読んでいたのだろうか? 今は、blogやtwitterやfacebook経由で触手を伸ばしたり、amazonのオススメに誘惑されたりと忙しい。大型書店や出版社の新刊情報も外せないが、玉と糞が混交しており仕分けほうが大変だ。との出会いのチャネルが増えたのは嬉しいが、フィルタリングが要となる。「あたらしいとの出会いかた」に共通するのは、そこに「人」が介在するところ。ネットの向こうの人を介して、を探す。「わたしが知らないスゴ

    あたらしい本との出会いかた
  • スゴ本100

    いつのまにか1000エントリ超えてたので、ここらで100に絞ってみる。 このblogで「スゴ」認定されたもの、企画「この○○がスゴい」で挙げられたものを、100にまとめてご紹介。順序適当、偏見なし、ビジネス、サイエンス、エロマンガ。ブンガク、ビジュアル、なんでもアリ、啓蒙、アダルト、劇薬なんでもござれ。「ノンフィクション」、「フィクション」、そして「劇薬系・成人指定」の三立てでご紹介。番号は便宜上つけたものなので、ランキングにあらず。 こんなにスゴいに出合えたのは、すべてあなたのおかげ。いいはたくさんあるのだが、全部読んでるヒマもないし、探している時間も足りない。だからわたしは、スゴいを読んでいる「あなた」を探す。あるいはこのblogにやってきた「あなた」の言を待つ。そうしたツッコミやアドバイスをいただき、とても感謝しています。 この100リスト全て鉄板モノだが、「それをスゴ

    スゴ本100
    DukeK
    DukeK 2011/04/16
  • この本がスゴい2010: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

    今年もお世話になりました、すべて「あなた」のおかげ。 ともすると似たようなばかりに淫するわたしに、「それがスゴいならコレは?」と教えていただいたおかげ。もちろん、好きなだけ・屋さんだけで完結しても問題ない。それでも全部読むのに一生以上かかるだろう。だけど、自分の地平を拡張するため、あえて知らない趣味、行かない場所に足を運ぶ。その収穫が、沢山の「あなた」からのオススメになる。昨年までの探索結果はこの通り。 このがスゴい!2009 このがスゴい!2008 このがスゴい!2007 このがスゴい!2006 このがスゴい!2005 このがスゴい!2004 さらに、今年は「スゴ」のチャネルを増やしたぞ。「スゴオフ」と銘打って、リアルでの交流を図ってきた(直近だとスゴオフ@ミステリを12/3にするよ)。ネット越しと違うのは、圧倒的な情報量。おすすめをプッシュする熱とエントロピーが

    この本がスゴい2010: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

    なぜ自分が自分の形を留めていられるかというと、自分を知る誰かがいるから。 誰も自分を知らない場所へ旅するのもいい。そもそも誰一人いない場所を旅するのもいい。だが、いつかは放浪をやめてこの世界のどこかに落ち着かなければならない。さもないと人という存在と疎遠になり最後には自分自身にとってさえ他人になってしまう。 誰かを撮った写真は、近しい人間の心のなかでしか価値を持たないのと同じように、人の心も別の人間の心の中でしか価値を持たず、その人の思い出は、思い出したときにのみ存在するだけであって、思い出す人がいなくなれば、消え去るほかない。 人生は思い出だ、そして思い出が消えれば無になる。だから人は思い出を物語ろうとする―――コーマック・マッカーシーの『越境』を読んでいる間、そんな声が通底音のようにずっと響いていた。 マッカーシーの代表作ともいえる国境三部作(ボーダー・トリロジー)の第二作がこれだ。第

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
    DukeK
    DukeK 2008/06/28
  • 1