よく眼にすることだけど、失業やワーキングプアの苦境を心配する人たちは、なんで労働分配率を重視して、しかもそれが下がっていることを問題視するんだろうか? 僕は理解に苦しむんですよね。 以前、すなふきんさんがまとめてくれたhttp://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20090117これを読めば、少なくとも過去十数年の労働分配率の動きをみると、不況のときに労働分配率は上昇し、好況のときは低下している。もちろん不況のときは失業は増加し、ワーキングプアの状況はますます困難を極める。なのに多くの運動系ないし比較的レフトな経済学者・社会政策学者は、この労働分配率の低下(いまの日本ではこれは好況時の現象)を目の敵にしている。これほど非合理的なことはないんだけどなあ。 で、労働分配率の低下を問題にしていた人たちには待望?の上昇局面がくるわけだけど、そうなると今度は沈黙するのかな? ま