自宅で飼えなくなったペットの魚を無償で引き取る川崎市多摩区の「おさかなポスト」に、東日本大震災後2か月間で、被災地や首都圏から8000匹以上の魚やカメが届いている。「避難所に連れて行けない」などの事情があり、ポストを管理する川崎河川漁業協同組合の山崎充哲さん(52)は新たな飼い主を募集している。 山崎さんによると、震災直後から、県内を始め東京都や千葉、埼玉県の飼い主から引き取り依頼が殺到。「地震で水槽の水がこぼれて階下の部屋をぬらしてしまい、撤去を求められた」、「水槽の温度を一定に保つ装置が計画停電で使えず、育てられなくなった」などの理由で、1日に約300件寄せられたこともあった。 さらに4月に入ってからは、岩手、宮城、福島県から「避難所に魚を連れて行けない」、「家を建て直すため、飼育していた池をつぶさなくてはいけなくなった」といった声が届くようになった。宅配便で直接、コイやカメが届いたこ