江戸川乱歩(1894~1965年)の「少年探偵」シリーズを、当代の人気作家5人が現代によみがえらせる――。 そんなユニークな試みが、1冊の短編集としてまとめられ、11月上旬、ポプラ社から刊行される。 タイトルは「みんなの少年探偵団」。今年が乱歩生誕120年にあたるため、同社が、いずれも同シリーズのファンだという湊かなえさん(41)、万城目(まきめ)学さん(38)、小路(しょうじ)幸也さん(53)、藤谷治さん(50)、向井湘吾さん(25)に、「少年探偵団と怪人二十面相との対決」をテーマにした短編小説の執筆を依頼した。両者が対決すること以外は、各作家に自由に書いてもらったため、原作と同時代を舞台にするものも、その前後を描く作品もある。