身を寄せる先はここ以外になかったのかもしれない。アサヒビールは昨年12月、創業家から過半の株式を買い取り、180年以上の歴史を誇る日本料理の老舗「なだ万」をグループ傘下に収めた。今後、役員が派遣され、代表権を持つ会長が就任する予定だ。 なだ万では「傘下に入ることで、事業基盤をより安定させ、なだ万ブランドの諸事業を一層信頼あるものとして発展させることが出来る」と説明している。一方、アサヒビールの小路明善社長は「なだ万をグループに入れ、経営責任をしっかりとって、和食文化を国内外に広げていきたい。半年、1年ではない。数年かけて最終的な判断をした」と語る。 今回の案件は、なだ万のメインバンクを通してアサヒビールに相談が持ちかけられた。財務内容は開示されていないが、なだ万によれば実質無借金で利益も出ているという。過剰な出店で経営が傾いたわけでもないのに、なぜ創業家が株式を売却を決めたのかは不明だ。た
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