野菜の衛生状態は、栽培環境や流通時の管理状況、家庭での保存状態等に左右されますが、その衛生状態によっては、食中毒の原因となることもあります。海外では、食中毒起因菌に汚染された野菜が原因とされる大規模な食中毒が発生しています。 東京都では、野菜の衛生状態を把握するため、野菜の衛生学的実態調査(細菌検査、洗浄試験、保存試験)を実施しました。また、国でも同様の調査を行っています。都及び国の調査結果では、海外で大規模食中毒を起こしているサルモネラはほとんど検出されず、腸管出血性大腸菌O157は検出されませんでした。 また、洗浄試験の結果から、野菜に付着している細菌は、水洗いで減らすことができることがわかりました。家庭では、調理前に流水で十分に洗浄してください。 海外で発生した野菜が原因の食中毒事例 実施期間:平成21年7月から平成23年10月まで 検査対象:大田市場内に流通する、生で食べられること