農林水産省は、平成18年からセイヨウナタネの輸入港の周辺地域において、遺伝子組換えセイヨウナタネの生育状況や、遺伝子組換えセイヨウナタネとカラシナ又は在来ナタネとの交雑について調査しています。今般、平成21年から平成23年までの調査結果を取りまとめました。 (1)今回取りまとめた結果から、調査で見つかったセイヨウナタネは遺伝子組換え体であるか否かに関わらず、輸送中のこぼれ落ちに由来するものであると考えられました。 (2)また、遺伝子組換えセイヨウナタネとカラシナ又は在来ナタネとの交雑個体は見つかりませんでした。 (3)このことから、遺伝子組換えセイヨウナタネが繁殖して非組換えのナタネ類を駆逐したり、組み換えられた遺伝子が交雑可能な近縁種に拡がったりする可能性は低いと考えられました。 さらに信頼性の高い調査結果を得るため、今後も継続して調査を行います。 1.調査の趣旨及び背景 (1)我が国で