香港の立法会庁舎(手前の円筒形のビル)と政府庁舎(その奥のコの字形の建物)=香港・金鐘で2019年9月3日、福岡静哉撮影 1989年に中国・北京で起きた天安門事件の犠牲者を追悼する香港での集会について、主催団体は今年の集会の主催を見送る方針を明らかにした。香港メディアが29日、報じた。新型コロナウイルス対策を理由に、昨年から2年連続で警察が開催を許可しなかった。 主催団体は29日の記者会見で「追悼集会を合法的に続けることができないため、広報活動を中止し、団体名義で参加しない」と説明した。 2020年6月の国家安全維持法(国安法)施行後、初めてとなる追悼集会の開催に注目が集まっていた。香港メディアは、無許可の集会に参加した場合、警察が大規模に摘発する可能性を指摘していた。