歳を重ねるなかで様々な基礎疾患に悩まされ、通う病院も服用する薬の種類も増える。しかし、医者の出す処方箋を信じて漫然と飲んできたその薬は本当に必要なのか。日本初の「薬やめる科」を開設した医師は「薬の9割はやめられる」と言う。 「長年、薬を飲み続ける方は多くいますが、本当にこのまま“薬漬け”の生活でいいのでしょうか」 そう語るのは、熊本市にある松田医院和漢堂の松田史彦院長だ。松田医師は同院で日本初の「薬やめる科」を開設し、積極的な断薬・減薬の取り組みを行なっている。 では具体的にどのような薬が「やめられる薬」なのか。松田医師監修のもと、その種類と理由について別掲の表に示した。 まずは患者数4000万人とも言われる高血圧だ。数値を抑えるために、長年にわたり降圧剤を服用する人は多いだろう。 「高血圧の薬だけで3種類以上飲んでいるケースも少なくない。できるだけ1種類まで減らしていくことですね。なかで