本記事では、桃山学院大学経済学部教授の中村勝之氏が、「入試制度」ごとに比較した学籍状況や成績状況についての研究を紹介していきます。 【関連記事】平均給与「433万円」より厳しい…「日本人の現状」 「入試制度」ごとの学生の成績を比較してみると… モチベーションは学力に依存すると考えられるが、わずかなきっかけで簡単に崩れる性質を持っているとも言える。これに関連して、興味深い調査研究があるのでいくつか紹介しよう。 倉元直樹と大津起夫は、2000~09年度におけるAO・推薦・一般の3種の入試制度と、それぞれの入試制度を経て入学した学生の学籍状況(除籍・退学・留年)と成績状況との関連性を、東北大学の有効データ23,270名分を使って調べた。その主要な結果は以下の通りである。 ・1度も留年や休学することなく卒業した「ストレート卒業」の割合は、【推薦Ⅰ】87.2%、【AOⅡ期】84.1%、【AOⅢ期】8
![AO入試、指定校推薦、一般入試…「入試制度」ごとに学生の成績を比較して分かったこと|資産形成ゴールドオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/31cf127c2f60377b69a057245ba5a2cc1962ff52/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fggo.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F5%2Ff%2F572w%2Fimg_5f42b7e5abe4b4cf5e996025ba2aca83208151.jpg)