はじめに ドキュメントは、書いた瞬間から腐っていく。 読まれない。検証されない。更新されない。それでも、要件と呼ばれ続けている。 第1部では、要件を言葉にする規律について書きました。引き出し、観察し、ジョブを見極めながら、業務領域の言葉で書く。6つの特性を満たし、検証可能な形にする。揺らぎと固執を組み込んで、自分たちの色を要件に乗せる。 そこまでやって、初めて要件文が立ち上がります。ただ、立ち上がっただけでは足りないのだと、最近は思うようになりました。 第1部で扱ったのは「書かれずに死ぬ要件」でした。第2部で扱うのは、もう一段先の死、書かれたのに読まれずに死ぬ要件です。気づいたときには、ドキュメントと現場のあいだに、もう橋が架かっていない。 syu-m-5151.hatenablog.com 要件は、ドキュメントで生きるのではなく、動くものとして生きる必要があるのではないか——というのが、

