たとえば、グルメリポート。はっきり言って、本人が味あわないと本当のことはわからない。実は、かなり無理があることをしている。 もう一つ困ってしまうのが、香りを伝えようとしている時。いくら形容詞を重ねても、それがどんな香りかは読んでいる人には伝わらない。イメージを伝えようと努力はしているが、あくまでそれはイメージだ。 しかし、それらの報告リポート。これを使って印刷し、それを読んでもらえたら……。少しは、臨場感が伝わるかもしれない。 株式会社ダイコーから発売されている『アロマインク』は、“香りの出るインクカートリッジ”。家庭用インクジェットプリンターにこれをセットすると、印刷物に香りがつくらしいのだ。 こんなインクを、個人的には待望していた。 そこで、同社に伺ってみた。このようなインクカートリッジを開発したきっかけは? 「農業を営んでいるお客様からの要望がありました。その方が、イチゴの写真を印刷