ブックマーク / www.ringolab.com (8)

  • Passion For The Future: 土門拳の写真撮影入門―入魂のシャッター二十二条

    土門拳の写真撮影入門―入魂のシャッター二十二条 スポンサード リンク ・土門拳の写真撮影入門―入魂のシャッター二十二条 近代写真のパイオニア 土門拳はリアリズムを徹底的に追求する写真家だ。「絶対非演出の絶対スナップ」を信条に、戦前戦後の貧困にあえぐ市井の人々や、原爆の後遺症に苦しむ広島の人々にファインダーを向けた。写真集「筑豊のこどもたち」「ヒロシマ」がその代表作だ。 「少しでも演出的な作為的なものが加わるならば、その写真がどんなに構成的に、説明的にまとまりを示していようとも、長い時間の、くりかえしでの鑑賞に堪えないものとして、つまり底の浅い、飽きる写真になってしまうのである」 「モチーフを発見した時は、もうシャッターを切っておった、というのでなくては、スナップの醍醐味はない」 「ボケていようがブレていようが、いい写真はいい写真なのである。そんな末梢的な説明描写にスナップの境地はないのであ

  • 写真屋さんのデジタルトリマー - 情報考学 Passion For The Future

    ・写真屋さんのデジタルトリマー http://www.digicameplus.jp/digitaltrimmer/index.html 物の写真屋さんの店長が考えたというトリミング処理に特化したフリーソフト。 Photoshopを使うよりも簡単で手早く画像の切り出しが可能になる。 特に写真を印刷したい人におすすめ。印刷する場合には、出力サイズを考えてトリミングを行わないといけないが、このソフトには、よく使う「用紙サイズ」と「画像解像度」があらかじめプリセットで用意されている。余白の設定も可能。 選んだサイズの枠をオリジナル写真の上で動かしながら、切り出すことで適正サイズの画像が得られる。 切り取り後にどう見えるかを事前確認できるトリミング画像のプレビュー機能もうれしい。多段階のアンドゥ機能によって、安心して作業をおこなうことができる。 デジカメで撮影した写真を印刷してみたら、なんだか用

  • 裸はいつから恥ずかしくなったか―日本人の羞恥心 - 情報考学 Passion For The Future

    ・裸はいつから恥ずかしくなったか―日人の羞恥心 ペリーの日遠征に随行した画家の「下田の公衆浴場」という絵には、全裸の男女が秘所を隠すこともなく混浴の浴場でくつろぐ様子が描かれている。若年や中年の男女が多いが、誰も互いの裸体に欲情していないし、恥ずかしさも感じていないことがみてとれる。この絵を見たアメリカ人は日人を「淫猥な人たちだ」といい、フランス人は「日人に羞恥心はない」といい、オランダ人は「男女の性別を気にしていない」といって驚き、そして軽蔑した。 150年前の日では「男女が無分別に入り乱れて、互いの裸体を気にしないでいる」のは普通だったのだ。江戸時代の日人にとって、裸体は顔の延長のようなものであり、現代人の我々がスッピンの顔を見られても恥ずかしくないように、裸を見られても平気だった。 江戸時代の日人がいかに裸に対しておおらかだったか、具体的な記録から明らかにされる。若い娘

  • ボールペンで何度も書いて消せる シリコンメモパッド - 情報考学 Passion For The Future

    文房具屋で衝動買いした。 油性ボールペンで書いて消して繰り返し使えるエコなメモパッド。どうやら来は個人が一個を購入するというよりは、企業がノベルティとしてロゴを印刷して大量に配るグッズらしい。 透明シリコンがやわらかくて触感が新鮮。これに当に書いちゃっていいのかと心配になりつつ、油性ボールペンで文字を書いてみる。ぐにゃぐにゃして書きやすいとはいえない上、写真のようにはっきりとはインクが定着しない。なんとか読めるレベル。 書いた文字は消しゴムで消すことができる。指でごしごしやっても落ちた。 実用性という点では高評価とはいかないが、ノベルティとしては目新しくて、配っていたらもらっちゃうな。

  • 13日間で「名文」を書けるようになる方法 - 情報考学 Passion For The Future

    ・13日間で「名文」を書けるようになる方法 高橋源一郎の明治大学大学院における「言語表現法」講義の書籍化。全13回の授業が学生とのやりとりを含めて収録されている。とてつもない名講義。言葉で語らず、インタラクションで考えさせるという高度な教授法を、毎回繰り出す。 初日、スーザン・ソンタグの「若い読者へのアドバイス」という名文が配られる。死期が近いことを悟った思想家が若者に向けて「心の傾注」という言葉をキーワードに真摯な忠告を短い手紙のように書きつづったものだが、「読み終わったら、その紙から目を上げ、窓の外を眺めてみてください。なんて美しい風景でしょう。このキャンパスのいいところは、こういうものが見られることです。すぐ横に、そんなに美しいものがあるのに、活字ばかり追いかけてはいけません。読んだものは忘れて、見ることに、傾注してください。」と先生。 オバマ大統領の演説、斉藤茂吉のラブレター、しょ

  • 撮る自由―肖像権の霧を晴らす - 情報考学 Passion For The Future

    ・撮る自由―肖像権の霧を晴らす 日写真家協会常務理事、文化庁著作権審議会委員などを歴任した重鎮の写真家が、撮る側の権利という視点で、肖像権の扱いについて問題提起をしている。たとえば、工場内を敷地の外から望遠で撮影していいのか?OK。店のショーウィンドウのディスプレイを勝手に撮影して良いのか?構わない、どちらも管理権の外だから問題ない、というような話。 「世の中には、「個人の尊厳」「私生活の自由」など、尊重されなければならない「人権」がありますが、そういうものと並んで「撮る自由」も、とても大切だと僕は思うのです。 先ず始めに、端的に言ってしまえば「見ていいものは撮ってもいい」のではないか、と僕は考えるのです。」 著者は個人情報保護法施行以来の過剰反応、行き過ぎた自粛に疑問を感じている。法的には肖像権をめぐる判断は曖昧な部分が多い。弁護士や法学者でさえ撮影と公表の区別ができていないのだと指

  • 明るい部屋 写真についての覚書 - 情報考学 Passion For The Future

    ・明るい部屋 写真についての覚書 ロラン・バルトが晩年に書いた写真論。写真の質を現実≪それはかつてあった≫であると定義するが、それが真実≪これだ!≫と結びついたとき狂気の真実とも呼べる希有な感動を呼ぶという理論。 写真には二つの根源的な要素があるという。 1 ストゥディウム(一般的関心) 2 プンクトゥム(突き刺すもの) である。1は一般的関心や文化コードであり、大半の写真はこれだけで構成されていると言える。撮影者の芸術的意図や政治的意図も含まれる。言葉で言い当てられるものである。ありふれている。一方で2を持つ写真は稀である。 「ごく普通には単一のものである写真の空間のなかで、ときおり(といっても、残念ながら、めったにないが)、ある≪細部≫が、私を引きつける。その細部が存在するだけで、私の読み取りは一変し、現に眺めている写真が、新しい写真となって、私の目にはより高い価値をおびて見えるよう

  • なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか 記憶と時間の心理学 - 情報考学 Passion For The Future

    ・なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか 記憶と時間の心理学 なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか?。10歳の子供にとって1年間はこれまでの人生の10分の1だが、50歳の人間には50分の1に過ぎない。だから年をとるにつれて時間は短く感じるようになる。これはジャネの法則と言われる有名な説だが、主観的描写に過ぎず、説明ではない。 加速する時間については 1 望遠鏡効果 一般に人は過去の出来事に実際より最近の日付をつけることが実験でわかっている。 2 レミニセンス効果 年少の頃は「はじめて」で印象的な出来事が多く、利用できる時間標識が多いため想起する量も多く、結果として最近の事だと感じてしまう。 3 体内の生理時計のリズム 体内メトロノームが加齢にともない減速していく。 が当の原因であると著者は心理実験データを根拠に解説している。記憶と想起にかかるバイアスの種類と原理がよくわかった。 あ

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