片目の視力を失った人たちが、国に障害者認定を求めるため9月に設立した全国組織「片目失明者友の会」(本部・広島市)に、県内から富山市豊田町、会社員、正垣(しょうがき)慎哉さん(41)が加わり、北陸支部長として活動を始めた。同支部の会員はまだ、福井県の男性と合わせ2人だけ。認定基準改正を訴える署名活動を進めており、正垣さんは「認定を受ける権利が得られるよう、仲間を募り活動の輪を広げたい」と話す。 身体障害者福祉法に基づく視覚障害は、視力や視野によって1〜6級に区分され、障害者に認定されれば、義眼など補装具の購入補助といった各種保障を受けられる。ただ片目に視力がなくても、もう片方に0・6を超える矯正視力があれば、最も程度の軽い6級にも認定されない。 金属加工会社で働く正垣さんは4年前、金属板に穴を開ける作業中、保護用の眼鏡を掛けていなかったため、折れたドリルで左目を傷つけ、視力を失った。右目