東京近郊に「ガチ中華」と呼ばれる中華料理店が増えている。「ガチ中華」とは、一言でいえば「日本人むけにアレンジされていない中華料理」のこと。中華料理の本場、中国から調達した食材や調味料などを使用し、中国とほぼ同じ味つけをしている中華料理だ。 【写真】中国初の「コストコ」が、オープン日に半日で閉店した「残念な理由」 東京都内では、在日中国人が多い新宿、高田馬場、池袋、上野、錦糸町や、近郊では埼玉県川口市などを中心に「ガチ中華」が点在している。伝統的な中国四大料理(北京、上海、四川、広東料理)もあるが、近年増えているのは、中朝国境に住む朝鮮族が食べる料理や、四川料理の中でも火鍋に特化した料理、貴州省の少数民族が食べている料理、福建省の「華僑のふるさと」と呼ばれる福清地方の料理、内陸部の山西省や陝西省が発祥の特徴的な麺料理……など多岐に渡る。 このような傾向はすでに10年ほど前から始まっており、改