シャグマアミガサタケ(赭熊網笠茸[1]、学名: Gyromitra esculenta)は、子嚢菌門フクロシトネタケ科シャグマアミガサタケ属に属する中型からやや大型になるキノコの一種である。頭部は黒色でしわの多い脳みそ状で中が空洞、基部は太く不規則な形態であるのが特徴。死亡例もある猛毒キノコで知られるが、北欧のフィンランドでは食用に販売され、煮沸による毒抜きをして食べられている。 和名「シャグマアミガサタケ」の由来は、傘(頭部)が編笠状で、ヒグマの毛に似た赤褐色を「赭熊」(赤褐色のクマの毛皮を思わせる色調に染めたヤクの尾の毛。あるいはそれに似た色調のかもじ)にみたてたものである[2][3]。 日本での方言名は少なく、「ぐにゃぐにゃ」(秋田県南部)・「しわあだま」(秋田県北部)・「しわもだし」(東北地方の各地)などの呼称が知られている程度である[4][5]。 学名の属名 Gyromitra