以前、「ためしてガッテン」で、慢性痛に対し面白い治療法が紹介されていた。回覧板(クリップボード)。 痛み、と書いた紙を挟んだクリップボードを患者に見せ、「これを痛みだと思って、力づくで痛みを押さえ込んで下さい」と伝える。クリップボードを押さえる患者、裏から押し返す医者。 「もっと強く!ふだん、慢性痛に対して思ってる願いのように!」患者は力いっぱい押す。負けじと押し返す医者。 ある程度経ったとき、「どうですか?」と医者が聞くと、患者は「疲れてきました」。「どうしますか?」「痛みを抑えようなんて思わず、他の景色でも見た方がマシですね」 この治療(?)を受けると、多くの患者が快方に向かうという。痛みはあるにはあるのだけど、痛みばかりを見つめるのをやめ、目の前の景色や出来事に気を逸らすしかないと観念したら、時折痛みを忘れられるくらいの気にならないものになっていくらしい。 どうやら、慢性痛の中には、