インターネットのこれまで 英語には「Visionary」という語があります。名詞としては、Vision(夢・展望)を持った先見の明のある人といった意味の言葉です。今から三十年前、日本ではインターネット元年として知られる1995年だったのなら、ビル・ゲイツのような人がその典型として挙げられていたでしょうか。ビル・ゲイツといえば、Windowsの生みの親としてもともと名を馳せた人です。Windowsという名称は、それが複数の窓ウィンドウによるマルチタスク機能をそなえていたことに由来していますが、ウェブブラウザをはじめとするさまざまなウィンドウ越しに新たな夢や展望を開示するという意気ごみもそこには込められていたのかもしれません。 しかし、今やそういった夢や展望は幻滅の対象になりはて、欧州ではカリフォルニア・イデオロギーとしてしばしば蔑まれるようになってしまいました。たしかに、今になって思えば、シ

