えと、昨日は昼イチに新宿で打ち合わせをした後、まだ見ていなかった鈴木清順の『オペレッタ狸御殿』を鑑賞。近所の映画館ではやってなかったので、今日まで延び延びになっていたのです。 一言で言うなら、傑作なのですが、なにしろ特殊監督の特殊傑作ですから、当然のごとく場内ガラガラ。こりゃ打ち切りも間近と思われ、間に合ってよかったです。チャン・ツイイーのご威光も清順師匠の前では形無し、というか、いついかなる時でも清順は清順なので、これでいいのです。 内容は、意外と狸御殿もののパターンに忠実でした。まあオリジナルからしてテレビなき時代の『新春かくし芸大会』みたいなものですから、リアリズムもへったくれもないわけで、その意味ではアンチ・リアルの清順映画としては「珍しく違和感なく」見られる作品になっております。出演者全員が幻覚キノコやLSDを服用した『かくし芸大会』だと考えてください。 他の人の映画評でも書かれ