【ジュネーブ=石黒穣】20世紀初めに英国貴族の家で見つかり、レオナルド・ダ・ビンチの名画「モナリザ」とよく似ているとされてきた女性の絵が、ダ・ビンチ本人の手による「第2のモナリザ」であることが確実になったとの鑑定結果をスイスの財団「モナリザ基金」が27日発表した。 モナリザ基金によると、この絵の鑑定は専門家らが35年にわたり続けてきたが、デジタル技術を使ってルーブル美術館所蔵のモナリザの顔を11~12歳若返らせてみたところ、20代とみられる「第2のモナリザ」とぴたりと一致し、二つの絵のモデルは同一人物と認定されたという。二つの絵の背景は異なるが、筆致にはダ・ビンチの特徴がよく表れているという。モナリザ基金は、以前からあった、ダ・ビンチがモナリザを2枚描いていたとの説が裏付けられたと指摘している。 この発表に懐疑的な見方もあり、AFP通信によると、英オックスフォード大のマーティン・ケンプ名誉