調査捕鯨を実施している日本鯨類研究所などが、反捕鯨団体シー・シェパードによる妨害活動の差し止めを求めてアメリカで訴えている裁判で、シー・シェパードは裁判所の仮処分命令に反し、妨害を続けたことへの賠償として日本側におよそ3億2000万円を支払うことで合意しました。 サンフランシスコにある連邦高等裁判所は去年12月、シー・シェパードが、調査捕鯨船への妨害や接近を禁じた裁判所の仮処分命令に違反していると認定し、損害の賠償を命じていました。 シー・シェパードはこれを不服として連邦最高裁判所に上訴していましたが8日、訴えは退けられ、日本側に255万ドル(およそ3億2000万円)の賠償金を支払うことで、正式に合意したと発表しました。 妨害の差し止めを巡る裁判自体は連邦地方裁判所で継続中で、日本鯨類研究所は「これらの判断が当面の、そして将来にわたっての理不尽な調査妨害への抑止につながることを期待する」と