国内の患者数が16万人以上と難病の中で最も多く、激しい腹痛が続く「潰瘍性大腸炎」を再生医療の技術によって完治できるようにしようという世界初の臨床研究の計画を東京医科歯科大学の研究グループが、国の関係機関に提出しました。来年春にも第一例目の手術を実施したいとしています。 この難病の完治を目指そうと東京医科歯科大学のグループは、患者の大腸に粘膜の組織を作り出す「大腸上皮幹細胞」を移植し、傷ついた大腸の働きを再生させる世界初の臨床研究の計画を国の研究予算を統括する日本医療研究開発機構に提出しました。 計画では、患者5人の大腸からそれぞれ「大腸上皮幹細胞」を取り出し、1か月間、培養しておよそ100万個に増やしたあと再び内視鏡で大腸の傷ついた部分に移植します。 マウスを使った実験では症状を完治させることに成功していて、グループでは、今後、法律に基づく委員会の審査を経て来年春にも第一例目の手術を実施し